フラグ
変な奴らは、放っておいて、俺たちは50階層を目指す。
目指したはずなのだが…。
15階層。
「ちょっと、やめてください!」
女性探索者が低級低級探索者に絡まれている所に出くわす。
「…行ってくる。」
たかしがすーっと音もなく走っていった。
そして、女性探索者を回収して戻ってくる。
女性探索者は、暴れていたが、関係ない。
ダンジョン脱出。
「じゃあ、俺等行くね。」
たかしは少し話したあと戻ってきた。
「連絡先もらった。」
たかし以外の俺等は、たかしを一発ずつ殴った。
続いて、21階層。
「誰か、助けてくださーい!」
ユニークモンスターアイスオルトロスに追われる女性探索者。
「俺かな。」
りょうは、女性探索者と入れ替わると、盾で、アイスオルトロスをパリィした。
倒れたアイスオルトロスを剣で仕留める。
ラッキー。
空きのスキルスロットが1つ増えた。
ドロップは、中級職業券5枚だった。
1枚は、女性にあげることにして、残りは異空間収納に寝かせている。
ダンジョン脱出。
りょうは、連絡先を交換していた。
もちろん、しっかり殴った。
24階層。
けいたが走り出す。
崖っぷちで、落ちそうな女性探索者を助けたようだ。
ダンジョン脱出→連絡先交換→殴る。
夜なので、帰ることになった。
俺?
なんにもなかったよ。
家に、帰る。
「今日から母さんの友達の子預かるから。」
「よろしく!」
母さんの友達の娘は、奈々という名前で、1週間うちにいるらしい。
今年で大学3年だそうだ。
探索者もやっていて、LV140。
低級職業だそうだ。
連絡先も交換した。
せっかくだから、明日一緒に潜ろうよ。
と言われた。
他の奴らに確認すると、皆、歯切れ悪く、しばらく、1人で潜るというので、俺もいいだろう。
奈々さんのことは、いちいち言わない。
殴られるのも嫌だからな。
次の日、遠出して景色の良いと言われるダンジョンに潜る。
「ここのダンジョン好きなの。キレイだから。」
俺は、時々来るモンスターをシールドで軽くあしらっていた。
奈々さんは、写真を取りまくっていた。
無事、何事もなく家に帰る。
気疲れした。
管制人格さんによると、奈々さんは鑑定阻害のスキルを取っているらしい。
動きを観察すると、俺よりレベル高いと思われるそうだ。
その夜、みんなから連絡が来た。
たかしの助けた子は、いいとこのお嬢様らしい。
たかしは、家で、お礼をと言われ、のこのこついて行ったら針のむしろだったとか…。
りょうの助けた子は配信者だったらしい。
コラボと言われ、配信にのって緊張で吐いてしまったとか…。
けいたの助けた子は、ファミレスでけいたとデートして、ダンジョンショップを冷やかして、水族館でキスしたらしい。
けいたハブっていいかな。
実は、俺もと話したらとりあえず、殴られることになった。