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弓で出す  作者: ICMZ
46/85

育ちが知れてると言われないように

月曜日 正午 ちょいすぎ Day23 会社

*************************************

視点変更 二木


お昼ご飯

サンドイッチをパクつきながら動画を見ている


イタリアンシェフが本場のイタリアで23万円相当の料理を食べている

羨ましい

そして 「くっそうまい」 と言っている

本当に美味しいんだろうなー


そしたら 「フン」 と鼻で笑う声がする

後ろには トチギアが居た


タケシ :「昼食 食べ終わった後でいいんで後でデスクに来てください」


そう言ってから居なくなる

何故に鼻で笑われた?

残りのサンドイッチを食べ終えてから

立松さんとでも話そうとしたら榎本さんと話している

何時ものケーキバイキングメンバー

そこでの会話で先ほど鼻で笑われた事を話す


立松  :「えー トチギアに鼻で笑われたの?」

榎本  :「タケシさんそんな事したんですか?」

二木  :「そーなの この後 仕事の話をしに行くから訊いてみるけどね」


そしたら なんだかんだで付いて来るらしい

女性3人パーティー いざ行かん

そしてトチギアの机に

お弁当を広げながらスクリーンをほげーーと眺めてる


タケシ :「あー 二木さん

      あれ? 立花さんと榎本さんも どうしたんです?」


こっちを見ないでスクリーンを見続けるトチギア

本当に後ろに目が付いているようだ!

これ どうなってるんだろう?

榎本さんは周りを見渡している


***数秒後***

トチギアが席をクルッと回しこっちを向いてくる


タケシ :「二木さん 仕事の事ですが」

二木  :「あのー その前に

      なんでさっき私の事を鼻で笑ったんですか?」

タケシ :「あー あれですか。。。フン。。。」  また鼻で笑われた

二木  :「そう それです」

タケシ :「気に障りましたか? 申し訳ない。。。それで仕事ですが」

二木  :「チョット タケシさん 理由教えてください?」

タケシ :「本当に知りたいのですか?」

二木  :「え?。。。まーー」

タケシ :「長くなりますよ?」

二木  :「まだ昼休みだから大丈夫です」

タケシ :「Exposure さらされ続けると

      自分の 一部になるのって知ってますか?」

二木  :「はい?」

タケシ :「例えばハンバーガーチェーン店のコマーシャル 

      自分では関係ないと思ってても

      見続けると食べに行きたくなっちゃいます」

立松  :「あー それは分かります だから宣伝費をかけてるんですよね?」

タケシ :「そうです。。。でも テレビを見ない

      ネットはブラウザかアドインで広告を消す

      そうすると セールをしている事すら知らない 

      店が存在しているのが気にならなくなり

      食べに行きたいとすら思わなくなります」

榎本  :「私 それやってますけど 偶に食べに行きますよ?」

タケシ :「それ 通勤とかで店の前を通ったり

      通勤時 駅とかで広告みてません?」

榎本  :「そう言われれば そうかなーー」

タケシ :「後はチラシとか 携帯のクーポンアプリとかもありますけどね

      Exposure 目で見る情報、耳で聞く情報

      人が言う言葉 等には強い力があります


      晒され続けると気が付かないうちに

      あなたの 一部になったしまうんですよ


      二木さん 先ほど料理を食べる動画を見てましたよね?」

二木  :「まー あれ見てましたけど」

タケシ :「ワインの漫画やカクテルの漫画

      料理の漫画やドラマや映画

      オーバーな表現 聞いたことありません?」

二木  :「オーバーな表現?」

タケシ :「欧米ではよく オーケストラ、風景、情景、宝石、とかですか?」

立松  :「なんとなく分かる気がする」

二木  :「えーーー! どういう事?」

タケシ :「例えばですね」 そう言って トチギアが小さいトマトを取り出す


弁当箱のプチトマト


タケシ :「キプロスにある アクアマリンを想わせる透き通るような青

      その綺麗な海を眺めることが出来るリマソールビーチ

      そこに サンサンと照り続ける熱い太陽

      その太陽の恵みをこれでもかと受け続け

      また農薬を 一切使わない技巧をもった卓越した匠

      そして大地の恵みを存分に受け育った

      天 地 人 その3つが備わって出来た奇跡

      それが この ルビー色のトマトには備わっています」


立松  :「え? それは凄いですね?」

榎本  :「すごーー」

タケシ :「と言われるのと

      このトマト スーパーで89円でした トチギ産です

      って言われるのでは印象違くないですか?」

立松  :「ちょっと 89円だったんですか!!」

榎本  :「トチギ産?」


このトチギアーーーーーー  

弁当箱のプチトマトーーーーー


タケシ :「はい 節水トマトにしては安いなーと思って買ったんですけどね」

二木  :「まー 安いんじゃない?」

タケシ :「言葉の大切さがわかってるから

      表現方法に語彙をフンダンに使うのです

      また語彙の多さは知性の表れになります

      ここまではいいですか?」

二木  :「まー」

タケシ :「美味しい うまい とても美味しい 言い方は人それぞれです

      そして どの世界でもスラングを使う人がいます

      日本の場合は とても美味しい 凄くうまい

      それを ゲロうま クソうまい とかですか?


      さっきの二木さんの動画

      23万円の高級料理をイタリアンシェフが食べて言った言葉が

      くっそうまい

      うんちうまいって表現です」

全員  :「。。。。。。。。。。。。。。」

タケシ :「人生で数えるぐらいの美味しさ 人生が変わるぐらいの美味しさ

      その表現が うんちうまいです

      食べ物を目の前にした場 で 食欲の失せる表現です」

全員  :「。。。。。。。。。。。。。。」

タケシ :「料理人なのに食欲を失せる言葉を日頃から使う

      話にならないです

      欧米でそんな事を言う

      シェフ ウェイター ホールチーフはまずいません

 

      自分の店で出される料理に自信を持っており

      誇りを持っており それを言葉で汚す事はしません


      アメリカのことわざで Don't shit where you eat

      というのもありますし

      差別的なので個人的には使いたくないんですが京都では

      御里が知れる 

      と言われちゃうんじゃないでしょうか?」

全員  :「。。。。。。。。。。。。。。」

タケシ :「だいたいそんな表現しか出来ない

      知性と感受性のシェフの料理を食べるぐらいなら

      コンビニの弁当の方が遥かにマシです」

全員  :「。。。。。。。。。。。。。。」

タケシ :「そして 二木さん!!

      言葉ってのは怖いもので

      例えば 二木さんが 

      うんちうまいって言う表現の動画を1年見続けるのと

      キザったナルシスト系のオーバーでも

      素晴らしい表現をつかう動画を1年見続けるのと

      一年後 あなたの 一部となった場合。。。。。


      すいません お年寄りの説教になっちゃいますね?

      本当に要らないお世話ですよね?

      忘れてください 

      私の人生に口をはさんで来るなーー って事ですよね?


      ただ 二木さん 素晴らしいのに 勿体ないな――

      とか思っちゃったんで 本当に申し訳ない

      鼻で笑ったのはそのシェフであなたではなかったのですが

      誤解を与えてしまったようです 謝ります

      忘れて下さい」

全員  :「。。。。。。。。。。。。。。」

タケシ :「それで仕事について何ですが。。。」


そして軽く会話してから退散


榎本  :「トチギアでしたねー」

二木  :「まー 確かに」

立松  :「でも 口うるさいよねー」

二木  :「まー 確かに」


。。。。。。。。。。体の 一部になっちゃうか


***5時間後***

仕事が終わり 帰りにタイ焼きを買って帰る


二木  :「ただいまー」

二木弟 :「おかえりー」

二木  :「ほい タイ焼き」

二木弟 :「おー まだ あったかい はぐっ うわー クソウマー」

二木  :「チョット 食べ物を前にして その言い方しないで!」

二木弟 :「その言い方?」

二木  :「クソウマーていうの」

二木弟 :「別にいいじゃん 姉貴 うるせーなー」

二木  :「ほんとーに 止めてよ!!」

二木弟 :「。。。。。。。。。。。」

二木  :「。。。。。。。。。。。」

二木弟 :「わかった 止めればいいんだろー」

二木  :「ごめん でも社会人になったら分かる あんたの為だから」

二木弟 :「はぐはぐ そーなの?」

二木  :「お里が知れてるって差別されかねないから」

二木弟 :「うわー 世間こうぇー 社会こうぇー

      まー でも 姉貴 タイ焼き あんがと」

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