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44.チーム顔合わせ

イベントの開始と共に転移した私は一つの部屋にいた。これはいつものことだ。

運営いわく、バトルロイヤルで重たくなるのを防ぐため、同時に全員で行うことが出来ないらしい。

要するにこの場所は待合室なのだ。

そしてこの部屋には見知った顔の人物が二人いた。


「あ、久々だね」

「そうだねりゅー!」

「私もいるんだけど?」

「お、久々ー」


スーリンとエリサだ。

ゲームを始めた頃からのフレンドで仲がいい。

スーリンは特に趣味が似ているため結構の頻度で話している。


そして私は残り二人の仲間を見つけるため周りを見渡す。

と言うかユーヤ君を探すため周りを見渡す。

すると一人の女の子を見つける。


私はその子を知っている。

レイナだ。初めて心霊エリアを見つけたプレイヤーとして有名でスキルも幽霊系が多いらしい。

見た目は金髪の可愛らしい少女であるが、装備が独特だった。髪の毛に似合わない着物を着ているのだ。


「レイナちゃんだよね?」

「あ、はい。よろしくお願いします」


礼儀正しくていい子だ。

けど初対面なので緊張させてしまっているだろう。


「あ、あの。りゅーさんですよね??」

「そうだよ?知っててくれて嬉しい!!」


おお、まさか知っていてくれているとは思わなかった。そしてさらに驚く言葉が聞こえた。


「掲示板で…」

「ん?掲示板??」


あれ?私基本的に掲示板ショタコンの場所にしか顔を出てないんだけどな。


「もしかしてショタコンの?」

「はい!」


そう言いながらレイナは頭を上下に振る。


「私、健気の洋服屋なんです」

「え、健気の洋服屋なの??」


初めて知った。基本匿名式の掲示板なのでプレイヤーの名前を知らない場合は多々ある。

しかし、私は情報屋でレイナはちょい有名プレイヤー。そんなレイナが洋服屋をやっているなんて情報を漏らすはずがないのだが。


「実家が洋服屋で…」

「あー、なるほどね。じゃー洋服が好きってことか」

「いや、そこまでは。和服の方が好きで」

「へーそうなんだ。和服めっちゃ可愛いからね」

「てへへ、ありがとうございます」


あどけない笑顔が眩しい。

見た目が幼女のせいで可愛さが倍増している。

そして、その後ダロンによるルール説明があり、リーダーとなるプレイヤーはまだこの部屋に来ていないことが発覚する。これによりユーヤ君と一緒のチームである可能性が高まった。


「じゃー、とりあえずこの部屋には四人しかいないから自己紹介でもしようか」


まぁ何はともあれ、まずはレイナが馴染みやすい環境を整えるのが最優先である。

こうゆうイベントは仲良くなっておくのが一番だからだ。


「私はりゅーです。好きに呼んで構わないよ。情報屋をやっていて好きな物はショタです」

「じゃー次私ね。エリサです!よろしく!!テイマーやっていてこの子達は私のテイムモンスターね」

「じゃー、次私ね。私はスーリンっていいます。趣味はりゅーと同じでショタです」


二人は仲良くなる作戦を察してくれてすぐに自己紹介をしてくれる。

それで少し言いやすい空気になったのだろう。

レイナちゃんは自己紹介をした。


「レイナです。好きなのは幽霊とショタです!」


「え、じゃー私と一緒だ!!」

「そーだね。このチームショタコンばっかり」

「私は違うからね!!」


笑いが起き、自然にレイナちゃんも笑顔になっている。とりあえずはこのくらいでいいだろう。

これからもっと仲良くなれればとは思うが。


「さぁ、ルール説明も聞いたし多分リーダーになる人がこっちに来るからそれまで待とうか」

「誰だろーね」

「まぁだいたい察しはつくよね??」

「そうだね。このメンバーなら多分ね」

「え、誰ですか??」

「来てからのお楽しみ」


このチームのリーダーは間違いなくユーヤ君だろう。

と言うかそう出ないと困る。

そう話していると一人が転移してくる。

そこに居たのは予想通りユーヤ君だった。

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