24.イベント報酬?
ちょっとリアル忙しくなるので毎日は本格的に不可能になってきました。予めお伝えします。
イベントが終わりプレイヤー達は日常へと戻って行った。僕はまずホームへ戻りフェニックスシリーズの防具を確認しに行く。
ホームに行き中に入ってみても特に変わったところがない。しかしよく見れば変わっていた。
クローゼットができているのだ。
僕はクローゼットの中を覗いてみる。すると、赤と黒のローブと服、ズボンそして靴が置いてあった。
赤をメインに黒がアクセントとなっていてかっこいい。僕は今装備しているホットフィッシュ装備を脱ぎ、すぐにフェニックスシリーズへと着替えた。
サイズはブカブカになると思っていたが自動調整してくれてぴったりになっている。
そしてクローゼットと一緒に追加されていた鏡の前に立つ。
「うわぁかっこいいな」
「クーー!」
フェンもかっこいいと言っている気がする。
イケメンフェイスにこの厨二心をくすぐる服はとてつもなく似合っている。これはイケメンの特権だろう。
実際現実の僕がこれを着ても痛いやつにしかならないだろうし。
僕はそれを装備したままホームを出てりゅーさんの所へ向かう。理由はさっきフェニックスから貰った称号について聞くためだ。多分僕しか貰ってないだろうがもしかしたら他に貰っている人がいるかもしれないし、類似している称号があるかもしれない。
僕はりゅーさんのお店の前にたどり着いた。
店は閉まっていたので鈴を鳴らす。
「りゅーさんいますか?」
「はい、ちょっと待ってね」
そう言われてしばらく待つとりゅーさんが出てきた。
「あ、イベントおつかれね。もしかして呪われたの?解決方法が私たちにも分からないから何も聞けないよ?」
「なんのことですか?」
「あ、別のことなのね。ならなんでも聞いてくれていいよ」
どうやらりゅーさんが忙しい理由は呪いと言うやつらしい。今回僕は呪われていないので関係の無い話だが気になってしまう。
どうしても知りたくなって思わず聞いてしまった。
「呪いってなんですか?」
「5000ゴールドだけどいい?」
「んー、はい教えてください」
「さっきのイベントでね、何人か呪いの称号を貰ったらしいんだよ。名前が大地に呪われし者ってやつなんだけど共通点がありすぎて原因が絞り来れてないんだよね」
「じゃー僕の反対ってことですね?」
「なんのことかな?」
あ、そういえばりゅーさんに話してなかったんだった。今日ここに来た理由を忘れるなんて我ながら抜けているな。
「僕もイベント終わりに称号貰ったんですけど」
「へーそうなんだ。それでどんな称号だったの?」
「フェニックスに愛されし者って称号なんですけど」
「なにそれ!めっちゃすごいんじゃない?私でも知らないって多分君だけが貰える称号だよ。だってフェニックステイムしてるし。それによく見たらその装備何??鑑定してみてもいい?」
「ど、どうぞ」
お、おう。りゅーさんが急に早口になり興奮しだした。ちょっと怖いな。
「えーとフェニックスのローブにフェニックスのチェストプレート、フェニックスのズボンにフェニックスの靴ね。これはやばいね。性能が見れないって相当やばいよ」
「え?鑑定持ってるんじゃないんですか?」
「そうなんだよね。鑑定持ってても見れないってことはかなりレアケースだからね。基本的に見れなかったらすごいものって感覚だね」
「そうなんですか。それでこれについて何か知ってます?」
「なーんにも知らない。逆に買わないと行けない情報だしね。50万ゴールドでどう?」
「え!そんなにするんですか??」
「入手可能とかなら100万はするけど多分これユニークだしこれぐらいが妥当かな」
そう言いながら機械に僕の手を持っていく。
今日は一瞬で終わった。
「はい、送金完了。一応プレイヤー名を伏せておくね。それと情報掲示板に載せていい?」
「あ、どうぞ」
思わず二つ返事でOKしてしまった。僕の悪い癖だ。
まぁ本当に公表してもらってもいいので適当って訳でもないが。
さて、今日は楽しんだし寝よ。
おやすみなさい
フェニックスシリーズとホットフィッシュシリーズでは装備可能個数が違います。フェニックスは上下別れているタイプでホットフィッシュは上下一緒になっています。
別れている方が高いというのがこのゲームの常識です。
上下で違うシリーズということもできます。
フェニックスシリーズの能力、称号関連は一応考えていはいますがリアルが落ち着いたら投稿させて頂きます。




