10.最高のバイト1
僕は今大きな屋敷の前に来ている。
ここが依頼をしていた人の家らしい。
周りは何も無く、屋敷にはとてつもなく大きな庭が着いている。
庭を見てみるとそこには色んな種類のモンスターが遊んでいた。俺の目的でもある毛玉猫は今見えるだけで5匹はいる。
僕は家の前にあるインターホンを押してみた。
そしたら中から返事が聞こえる。良かった、依頼主はいるようだ。
ドアが開くと家の中から毛玉猫を抱えた女性が出てくる。女性は笑顔でどうぞと言って家の中へと消えてった。
ゆっくりと家の中へ入っていくと廊下に色んな種類のモンスターがいる。
「すごっ」
思わず声が出てしまった。モンスターはほとんどがカワイイ系でたまにカッコイイ系がいる。
やっぱり予想通りこの依頼は天国だったのだ。
「依頼に来た子だよね。私はエリサ、えーとこのゲームは最初からやってるけどそこまで強くはないかな。じゃー次に君の名前教えてくれるかな?」
なるほど、最古参プレイヤーか。多分強くないと言っていても本当は結構な上位プレイヤーなのだろう。
外見は近所のおばさんのような親近感の湧く姿なのであまり緊張しなくて済みそうだ。
「僕の名前はユーヤです。初めて2日目です。リアルの年齢は26なのでお気遣いなく。えーと以上です」
うん、結構言えた。言えたよね?言えましたーー!
「なるほど、じゃー私と同い年なんだ。もうタメ口でいいよね?一応依頼内容の確認だけどテイムモンスターのお世話をしてもらいたいの。給料は時給で1000ゴールドね。これでOK?」
「はい、大丈夫です」
「ユーヤ同い年なんだから敬語はなしね!それでね、私今テイムモンスター55匹いるわけ。けど明日から3日間出張でゲームにログインできないの。だからこの屋敷好きに使っていいからモンスターのお世話してくれない?」
なるほど、そうゆう事ね。しかしガツガツ来るタイプだったとは見た目と正反対である。まぁ僕はそっちの方が楽しくていいんだけどね。
「わかったけどなんで世話する必要があるの?別にゲームだから放置してても大丈夫だよね?」
「それはね、食事は自動で出してくれる機械があるからいいんだけどブラッシングする機械がないんだよね。まぁブラッシングしなくてもいいんだけどなんか嫌じゃない?だから依頼したわけ。まぁ私がいないから遊んでってくれればそれでいいんだけどね!」
「なるほど、わかった。じゃー明日からいないんじゃ時給なんてどうやったらわかるの?」
「それは考えてなかったわ。しまったねー。うーんどうしよう。日給に依頼を変えようかな。日給だったらいくらぐらいがいい?」
「そんな簡単に変えれるの?まぁそーだな、1万ゴールドがいいな」
「うーん、わかった。じゃー3日間よろしくね。とりあえずフレンド登録してもらえば自由にこの屋敷に入れるからあとのことお願いね!」
あっという間に話がおわり、じゃー私準備しないといけないからと言ってフレンド登録した瞬間にログアウトしてってしまった。
もう少ししっかり教えて欲しかったがまぁ単純な話モンスターと遊んどいてってことだな。
これは本当に天国かもしれない。




