8.戦闘以外でもお金は稼げます
りゅーさんはまじでエロい設定です。
さて、ひと通り目標が決まったところで1つ問題が。
お金の稼ぎ方が分からないことである。モンスターを倒すとお金が貰えるのは知っている。まぁ実際はモンスターのドロップアイテムを売ることでお金が貰えるのだが。
まぁそんなことはどうでもいい。結論から言うと僕はモンスターを倒せないのである。ゴブリンで瀕死になった僕だ、ゴブリンっていうのはこのゲームの最弱モンスターである。それに死にかけているということは他のモンスターと戦えば即死である。
このゲームにはレベルというものがない。しかし、スキルや称号によってパワーアップすることが出来る。そして、装備がいちばん重要なわけで初期装備の僕は雑魚中の雑魚という事になる。
仕方が無いのでりゅーさんに教えてもらおう。1000ゴールドで足りるかな。そう思いつつ歩いていきついにりゅーさんの店の前へやってきた。
「りゅーさんこんにちわ」
「あら、ユーヤくんいらっしゃい。今日はどうしたの?」
りゅーさんは元気よく声を返してくれた。昨日よりは緊張せずに話せている。
「あ、あの!お金稼ぎたいんですけど」
「あーお金ね。じゃー私一応情報屋だからお金取るけどいい?」
「もちろんです!!でも、1000ゴールドしか持ってません」
「じゃー1000ゴールドでいいよ!!じゃーここに手をかざしてね」
そういいりゅーさんは僕の手を握り送金する機会の上に乗せた。
「オッケーだね。じゃー戦闘で稼げることは知ってるよね?」
「それは知っています。けど、僕が弱すぎてゴブリンがやっとなんです」
「…あーなるほどね。じゃーおすすめは働くことだね」
「働くんですか?」
「そー働くの。NPCの店でもプレイヤーの店でも雇ってるところいっぱいあるからそこで働けば時給で貰えるよ」
「でも、リアル以外で働くのは…」
「いや、このゲームの労働は間違いなく楽しいよ。例えば空を飛ぶモンスターの背中に乗ってツワーガイドしたり、龍を捌いたり、あと珍しいのだと魔王城の清掃とかもあるかな」
「魔王城の清掃ってなんですか。ていうかこのゲーム魔王いたんですか」
「いるよ。厳密には魔王ではないんだけど。まぁそこは情報料外の話だから話せないな」
なるほど。りゅーさんはなかなかの情報屋らしい。もう僕は魔王のことしか頭にない。けどゴールドがないし、んーどうにもできん。今度お金たまったら聞きに行こう。取り敢えず話を戻そう。今なんの話ししてたんだっけ?あ、そうだ。働く場所だ!
「どこでその情報知れるんですか?」
「そーだね。基本的に中央役所の掲示板に乗ってるけど、たまに信頼できる人しか任せれんとかいう人もいるから情報屋に聞くのもオススメだよ」
「じゃーとりあえず中央役所に行ってみます。色々ありがとうございます」
「いえいえ、これが仕事だから」
よし、中央役所だな。今日中に仕事をみつけよう!!
おやすみ。




