第2話
[よっ!お前が今度の死人か?]
卓也の後ろから突然可愛い女の子の声がした。
卓也が振り返ると10歳くらいの小さな少女がたっていた。
意味がわからず卓也は,[はぁ?死人?てか君誰?]
[私?私は神よ。女神。なんか文句ある?]
[いえ…]
[あんた名前は?]
[はぁ]
[な・ま・え・は?]
[奈良原卓也です]
[そ]
あまりの迫力に卓也は受け答えしか出来なかった。
質問は山ほどあるのに少女のペースに乗せられ少女の正体しか分からなかった。
少女は女神…
[えぇ!君、女神なの?]
[うるさいわこのボケ!][はい…すみません…。](恐い。姉貴より強そう。)
卓也は軽く泣いていた。[あったあった!]
少女は小さな本を取り出し読み始めた。そしてすぐに
[ああ、あんたしんでるなぁ]
卓也の死を発表した。
[えっ…なっ…えぇ?]
卓也は意味が分からなかった。(いきなりこんな場所に連れてこられて、そして僕の死を発表されるなんて…)
[2009年1月16日午後3時ジャスト奈良原卓也死亡死因は死刑だってさ。]
[死刑…?]
[そう。あんた何やらかしたの?]
[俺は…俺…は…?]卓也は記憶を探ったが死刑になるようなことも、死刑を執行された記憶も無かった。
[俺は本当に死んでるのか?]
卓也は諦めきれず少女に聞いた。
少女は
[もちろん。だってここ霊界だもの。]
卓也は辺りを見渡した。が、山と空しかない。
探せば田舎にあるような風景だった。
[証拠を見せてくれよ!]卓也は諦めきれずもう一度少女に聞いた。
[証拠?証拠ならいくらでもあるわよ。ついて来て。]
少女は長い髪をなびかせトコトコ歩き出した。
卓也も遅れずについて行くと絵に書いたような花畑と川についた。
[さあ、ついたわよ。]
[ここは?]
卓也は嫌な予感が的中しないよう祈りながら聞くと
[ここはもちろん三途の川よ。]
(当たってしまった…)卓也は心の中で泣きながら最終確認のため少女に[じゃあ本当にここは…]質問が終わる前に少女が[そう。霊界。つまり死後の世界よ。]
まだ15歳なので至らない所もあると思いますがよろしくお願いします。