外野さんたち
今日は地元の友達とのランチ
1人は既婚者子持ち
もう1人は私と同じ独身だが彼女持ち
安保 七恋
幼稚園時代からの親友。私とは真逆で
おっとりとして優しいなこ。
地元ではあこなこコンビとよく言われたもんだ。
工藤 遥
なことも小学校からの親友。女の子みたいな
名前とは裏腹めっちゃ男らしい男。
「ねぇ〜あこちゃんのお店行きたいな!」
「え、でも今の時間はカフェだよ?」
「いーじゃん、俺ら酒飲めないし?」
「ダメ?あこちゃん?」
はるは置いといてなこに頼まれたら…
「いいよ、行こっか」
お店の前に着いたら
「相変わらず変な名前だな」
「初めて来たくせに」
「外装おしゃれだね〜」
ワイワイとし出した2人
扉のベルが鳴る
「いらっしゃいませー」
「いらっしゃいませ〜ってあこさん!!」
「あははっ、おつかれ〜」
まこっちゃんが出迎えてくれた。
まだ15時前なのでちょうど中は空いてて
落ち着いて居られそうだ。
丸テーブルに案内してくれたのに
「え、カウンターがいい」
は〜る〜か〜!!!
「あっ、カウンターがよろしいですか?」
「私もカウンターがいいな!あこちゃん」
でた
私が余計なことを2人に言ったからだ
お店のことを少し話していた。
2人は決まって気になる子はいたか?の
一点張り。まだ仲良く?よく話してるのは
いっちーだと言ったらこうだ。
そう、カウンターには
「いらっしゃいませ、あれあこさん?」
爽やかに笑ういっちーがいたからだ。
いっちーがスマートにオーダーを
取っていたら
「あこはブラックでいいか?」
はるが聞いてきた。確かに基本私はブラック
けど、ここで飲む時は決まっている。
「あこさん、どうします?」
「あ、ジャスミンで」
それを聞いたはるが
「お前ジャスミンなんて飲むのかよ?」
と少し驚く。まあ、無理はない。
あまりティーらしいティーは好んで
飲まなかったからだ。
「はるくん知らないんだ〜最近あこちゃんは茶花好きになったんだよ〜」
かわいい天使の顔ではるに言うなこ。
「なこさんは特にジャスミンですよね?今日は少しハチミツ多く入れておきますね」
「「ハチミツ〜!?」」
おいおい、お二人さん
そんなに驚くかな 笑
私のジャスミンティーを作っている
いっちーをガン見する2人
「あ、あの…何か頼まれますか?」
「お名前なんて言うの?」
なこが突然話しかけたから少し驚き
ながらも応えるいっちー。すると
「あの、2人はあこさんのお友達ですか?」
「うん!親友のなこです、よろしく」
「ごめんね、いっちー!こいつは遥!2人とも地元の親友なの。急に押し掛けてごめんね」
そう言うと、ポカンとしてた顔がまた
爽やかな笑顔に変わるいっちー。
「良かったらこれ食べて下さい。試作のパフェです。少し苦味があるモカテイストですが」
2人は美味しいと言って食べてくれてた。
よかった、よかった
私が少し席を外していたら何だか変な空気に
「…なに?話してたのさ」
「ん?今苺くんいじめてたww」
はる…苺くんって
確かに少しいっちーがムスッとしている。
「はる、あんま虐めないで私の弟くんを」
「別に尋問してただけだって」
「苺くんかわい〜ね!」
なこまで…
「いっちーごめんね、ほら!そろそろ帰るよ」
お会計をして外に出ようとしたら
いっちーに呼び止められた。
??
「あこさん、今日バーですか?」
「違うけど、新人の子いるから少し様子見るように若菜さんに言われてるからオープン前には立ち寄るけど?」
「その後、付き合って下さい」
「…どこに?」
あとで連絡すると言って背中を少し押された。
一体なんなんだ?