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嫁入り前の悲劇  作者: 江戸一
2017年4月
8/35

脅しのような




毎週日曜日は、父方の祖父母と家族で外食をするそうです。




食事のお金は、毎週必ず祖父母が支払います。


私は始め、その環境に慣れず、お金を出そうとしましたが、「払います!」「良いから良いから。」というやりとりも煩わしいようなので、ここは甘えようと春也と話しました。



そして当たり前のことですが、「ごちそうさまでした。」と伝えるようにしていていました。







母の爆発があった日は、外食の日でした。




母の爆発の前でしたが、火種は燻っていたのでしょうか。

春也にチクチク文句を言ってきていました。




そのためあまり気分は乗らず、春也は母に


「今日は行かないから」

とメッセージを送りました。




すると、


「来なかったら、どうなるか考えろ。」





まるで脅迫でした。




春也が母を避けようとすると、脅しのような発言をする。




私たちは渋々出かけることに。







お店に現地集合することとなり、私たちは祖父母と両親より少し遅れて到着しました。



「こんばんは。」


祖父母、両親に挨拶をしました。




しかし、母は無視でした。

聞こえなかったんでしょうか。


そしてあからさまに不機嫌そうな顔。



(大人気ない。ガキかよ!)






食事中も一言も会話を交わすことはなく、お店を出て解散する時にも声を掛けられることはありませんでした。




春也の両親は、外食で毎回祖父母がお金を出すことについて、当たり前のような素ぶりです。


ごちそうさまでしたも言わず、ありがとうの一言もなく、財布を出そうともしません。



なんだか、お金や人の有り難みを分かっていないようでした。









(あんなラインを送りつけてきておいて、超塩対応だった。)



春也の運転する車内でも会話は母の塩対応についてでした。







この後、母の金切り声の電話に繋がり、春也は実家に行くことになるのですが、この時の怒りの中に、「祐希ちゃんが挨拶をしない」というのもあったそうです。



会う時は毎回挨拶をしています。




仮に、今日無視されたと思ったのが本当に聞こえていなかったにしても、今日だけです。


いつもは私の挨拶に返事をしてくれています。




それに、義理の親になるかもしれない相手に対して、挨拶を蔑ろにする人なんていないと思うんです。






なのに………

なんでそんなことを怒りに任せて言えるのでしょうか。


私は少し悲しくなりました。






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