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嫁入り前の悲劇  作者: 江戸一
2017年3月まで
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引っ越し




3月末でわたしは消防局を退職しました。



色んな人から、この仕事に向いていると言われ、惜しまれながらの退職したと自惚れています。



少し、名残惜しかった。

この世界でもっと挑戦してみたかった。




そういう気持ちと、いつかこの堅苦しい世界から離れ、自分のやりたいことをしたいという考えがずっとぶつかり合っていました。



いつまでもこの業界に拘ってはいられないし、何より、私は主婦に憧れていたから。




彼の地元でなら結婚できるし、県外に引っ越すとなると職場の上司にも退職は止められない。

そして主婦になれる。



とても好都合だと捉えていたのです。







3月末に引っ越しを済ませました。



私も春也もそれぞれ一人暮らしをしていたこともあり、家電は二つずつ。

そのうちのほとんどを私の家から持ってくることになっていました。




彼の荷物はというと。


彼の職場の上司がトラックを出してくれ、引っ越しを手伝ってくれることとなったのですが、ここでも彼は私の存在を隠そうと、移動の時間をずらしたのです。




この頃までの、春也の「バレたくない」精神にはほとほと疲れていました。






そして4月から、私たちの新生活は始まったのです。






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