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嫁入り前の悲劇  作者: 江戸一
2017年3月まで
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新居の契約




2月には同棲するための部屋を契約しました。



契約した物件は新築の1LDKで、春也の実家から2kmの距離にあります。


実家からもそう遠くなく、ちょうどいい距離だねと話したものです。





私は、4月からの新生活に胸を膨らませていました。

初めての県外、主婦になること、新しい家具、雑貨。



家具を決めたり、生活雑貨を揃えたり。


欲しい家具の大きさや価格をインターネット等で下調べし、予算を算出。間取りに合わせ、家具の配置を考えました。



家具や雑貨にこだわることが私の趣味でもあります。





3月から入居可能になり、2人の休日を利用し買い物、荷物の搬送を何度か行いました。



そして、春也の両親とも食事を重ね、少しずつコミュニケーションを取ってきたつもりでした。





このときは、2人の新居での生活を、彼の両親は容認しているようでした。










春也の母の妹である叔母も、春也の実家付近に住んでいます。

ある時春也と叔母で、春也の母について話をしたことがあります。







「実際おかんはどう思ってるん?」


「あんたのお母さんも、2人のこと認めてると思うよ?

昨日だって、新しいアパートに泊まることについて何も言わなかったでしょ?

もしダメならダメって言ってるはず。


私だって、こうやって散らかってても家に入れてコーヒー飲んだりするのは、祐希ちゃんを家族として迎え入れてるからだよ?


春也がこうやって連れてきた女の子を私たちも大事にしようって思ってるし、それはお母さんも同じだと思うよ。」






春也は叔母を慕っています。

お母さんといさかいがあった時には叔母が間に入ってくれて、お互いの言い分を理解し、良くなるように仲介してくれていたそうです。



それほど、春也の母は感情が高ぶったときにコントロールができず、春也は自身の言いたいことを伝えることができなかったと言っていました。




お互いの意思の疎通ができなくなったときに、母の妹がいてくれることでまともな話し合いができるのだと聞いて、私も彼女の存在を頼ろうと思いました。









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