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嫁入り前の悲劇  作者: 江戸一
再退院
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PTSD(心的外傷後ストレス障害)




5月29日


春也は無事、退院しました。




退院後は1か月に一度、入院していた総合病院で脳波の検査と外来での診察を受けることとなりました。


そして、朝晩の薬の服用。



春也は抗てんかん薬と付き合うことになりました。





春也の2度目の入院中から、私は寝室のベッドで寝れないまま。


そして、春也と夜に2人でアパートで過ごすことに対し、私はとてつもなく恐怖心を抱いていました。




あの日の夜、私の目の前で全身痙攣で運ばれた婚約者。


あの瞬間、世界に一人、取り残されたような気がした。





私たちは少しの間、春也の祖父母の家で寝泊りをさせてもらうことにしました。


私に恐怖心が残っていること、春也にはお見通しだったんですね。



「目の前で倒れて、怖いって思うのは当然の感情だよ。だから大丈夫。しばらくはばあちゃんちに泊めてもらおうね。」



優しいんです。


一番辛いのは春也なのに。



私が支えなければって思うのに、私は春也に支えられていました。





少しの間、と言いつつも、なかなか克服できずにいました。


一緒に寝ていても、ちょっとした物音や、春也の寝言ですぐ目が覚めてしまいました。



そして、息が上がり、動悸が止まらなくなるのです。





眠りはずっと浅く、寝不足状態が続きました。




これが、PTSDというものなのですね。


※PTSD (心的外傷後ストレス障害)は、強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。




時間が経てば落ち着くものと分かっていても、私の心がそれを乗り越えることはできませんでした。


日が沈むと、そわそわして、早く春也の祖父母の家に行きたいと思うのです。




祖父母の家で過ごすと落ち着き、寝つきも良いのです。


私以外にも人がいるという安心感からでしょうね。



6月8日


春也は職場に復帰しました。


今度は24時間勤務ではなく、日勤です。



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