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嫁入り前の悲劇  作者: 江戸一
2017年3月まで
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わたしの母




私の母に、同棲をやんわりと反対されたことを相談すると、



「お金は同棲して2人で貯めたほうが効率がいいよ。

バラバラで生活したら生活費も2倍かかるし、向こうに住んでアンタが一人暮らしをする意味がわからん。


同棲しないと相手との生活の相性っていうのもわからないしね。

アタシは同棲せずに結婚したから失敗したでしょ!」



と笑いました。





私の両親は私が中学生のときに離婚していていて、シングルマザーで私達3兄弟を育ててくれました。




両親が離婚した頃から、私は実家で暮らすことが嫌になり、高校を卒業したらすぐ働きたい、自立したいという気持ちから公務員になりました。




私自身も母との関係が良かったわけではないのですが、春也の存在ができて、母と話をする機会が増え、私は家族と笑って会話ができるようになったのです。









余談でしたね。




母は自身の失敗も踏まえ、私に同棲することを勧めたのでしょう。







それから私は、2人で同棲する場合と、それぞれ暮らした場合の収入と生活費、そして毎月いくら貯金できるかを算出しました。




一年間の支出と貯金額を比べると、それぞれ暮らすより、同棲するほうが貯金額は数十万と高い。



それぞれ暮らすということは、私個人の貯金額は毎月順調に減っていくことになり、春也が実家でいくら貯金が増えても、それは本末転倒であるという結論に至りました。





私はそれをノートにまとめ、春也に見せ、春也はそれを自身の母に見せました。




それを見て、春也の両親は納得してくれたのだと思い、私と春也は物件を契約しました。

















向こうの両親は納得してくれた。
















というのは錯覚でした。




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