責められて、詰られて
病院に着くやいなや、
「お前!!!
なんでこんな大変な時に!
春也を置いて実家に帰ったんだ!!!」
今にも殴りかかってくるほどの勢いでした。
(えっ?えっ??)
私も状況が飲み込めません。
母方の祖父は、私が地元に帰省したことに対し、大激怒なのです。
と言うより、そんなことまでいちいち春也の母は自分の親に言うのかと思うと嫌気がさしました。
どうせ自分が弱い者のように親に縋るんだろうな、と。
私が地元に帰省したのは、入院中に母からの暴言があったことも理由にあります。
(アンタの娘のせいなんですけど!)
と思うのと同時に、
(それ、今言うこと!?)
と思いました。
祖父は大声で繰り返し私を詰りました。
それを必死に止めようとする春也の父。
病院内で大騒ぎでした。
受付の看護師に、大声を出すなら外でやって下さいと注意され、外に出される母方の親族。
(あり得ない。非常識にも程がある。)
父方の祖母が、私の手を握ってくれました。
「あんな人たちの言うこと気にしなくて良いからね。迷惑ばかりかけてごめんね。」
「わたし……春也のことが一番心配で……」
そう言っている途中で涙が止まりませんでした。
何で私こんなに責められないといけないの?
そして、春也の倒れた時の情景が蘇り、急に怖くなりました。
春也の叔母が私に詰め寄り、
「祐希ちゃん。
なんでおじいちゃんが怒ってるか分からないよね?
話をしよう。おいで。」
と、私の手を取りました。
言われるがまま立ち上がると、祖母が止めてくれました。
「今必要ないことでしょう。」
「おばあちゃんには関係ない!!
私がいつも間に入ってるから、私が一番中立の立場で話ができるの!!」
その大声でまた看護師に注意され……
こんな風に冷静さを保てていない時点で中立ではないですし、私は外に出ると袋叩きの如くこの家族に責められることを悟り、取られている手を離し、再び席に座りました。
春也の兄が到着すると、母方の家族の中に入り、落ち着かせることに。
春也の兄は、春也と年子のため私と同い年です。
大学卒業したての新卒で、仕事が忙しい中病院に駆けつけました。
一旦落ち着いたそうですが、兄曰く
「宇宙人と話してるみたい。」
だそうです。
同じことを何度も繰り返し、自分の言い分ばかりを言い続け、こちらの言葉には耳を貸さない。
(母方の家族はみんなそうなんだ。)
率直な感想でした。




