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嫁入り前の悲劇  作者: 江戸一
退院
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退院




地元に帰省している間、友達に会ったり、母と出かけたり、充実していました。




春也は、私が帰省した翌日に、退院しました。

検査するも、原因は分かりませんでした。





薬の服用も辞めました。



春也の父が、入院中に飲んでいた薬は副作用が強く、春也には合ってないからと医者に直談判し、薬の服用を中断したのです。



車の運転は、半年間は禁止されました。

半年間発作がなければ、また運転できるようになると、主治医から言われていました。





退院した春也との電話の中で、私は春也の母に言われたことを話しました。



「結婚のことを簡単に考えてるって言われたし、自分の母親のことも悪く言われた。


なんで私がこんなに言われないといけないんだろって思って、そっちに帰るのが怖くて……」





私は泣いてしまいました。




「俺の親が、祐希ちゃん傷付けるようなこと言ってごめんね。

帰ってくるの、怖いよね。

本当にごめん。」






春也は医者から一人きりになることも当面なるべく避けるようにと言われていたこともあり、私が帰省している間は父方の祖父母の家で寝泊まりしていました。





祖父母の家は、春也の実家から徒歩5分ほどの場所にあります。



春也は学生時代、ずっと祖母のご飯で育ってきました。

春也の母は料理をしません。





幼稚園や小学生の頃は、両親の仕事の時間に合わせ、祖父母の家に送られ、祖母がご飯を用意していたそうです。


学校終わりには祖父母の家に帰り、そこで夜ご飯を食べ、迎えに来た両親と実家に帰るという生活を送っていました。




家族で食卓を囲み、母の作った料理を食べたことがない。と、春也は言っていました。



そのせいもあり、春也は実家にはあまり寄り付かず、ほとんど祖父母の家で過ごしていました。





私との電話の後、春也は祖父に初めて今まであった出来事を話したそうです。




家を決めたことや、住民票と職場への申請を新居でしたことに対する両親の怒り。


車のローンのこと。


春也の母が私に対し言った暴言。





春也の祖父は、自営で建設業を営んでおり、寡黙で職人肌な方です。



祖父は春也の倒れた理由を初めて知りました。





そして、寡黙な祖父が、ついに口を開きました。




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