表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白紙から  作者: 粉巻まひる
2/2

見知らぬ世界から

目を覚ますと、視界に入ったのは白い天井ではなかった。



目の前に広がる雲一つない青空。と、見たことのない三角形の葉っぱ。背中には柔らかいベッドの感触ではなく、硬い何かが当たっている。

急いで上半身を起こすと、そこは先程までいた自室ではなく、三角形の葉っぱの生えた背の高い木が立ち並ぶ見たこともないどこかだった。

夢だ。そう思って、頬を引っ張ろうと、右の掌を見ると、茶色い砂のようなものがついている。なるほど、俺は土の上に寝っ転がっていたらしい。それに、先程感触があった時点で夢でないことは証明されていたではないか。

俺はゆっくりと立ち上がった。見回すと、左右、そして背後には、大量の木が生い茂っており、そちらには進めそうにない。だが、反対に正面にはまるでそこを進め、と言うように雑草1つ生えていない一本道が続いている。非現実的且つ、絶望的な状況に、俺のSAN値は3減少した。

進むしかないのだろう。恐る恐る、俺は1歩踏み出した。左右からどどん、と獣が出てくることも、床が落とし穴になっていて、落ちることもなかった。ホッとした俺は、ゆっくり歩き出した。


何が起こっている?これはどういう状況だろうか。異世界トリップというやつだろうか。寝て起きたら異世界なんて、なんてベタな展開だろう。しかし、こうも機嫌の悪い時にトリップしなくてもいいのに。


色々と模索していると、いつの間にか、歩調が速くなっていた。そして、視界のものすごく先に道が2つに分かれているのが見えた。よし、あそこまで頑張ろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ