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街を探索【2】

パソコンが戻ったので投稿です。

街への門を抜け、道と思われる所をゆっくり進みながら周りを見回す二人


「こうやって見ると本当に色んな建物があるんだな。お、あのお店とか喫茶店っぽいぞ」

「今じゃそんなに面影は残ってないけど、お洒落な良い雰囲気だったんでしょうね」


街の雰囲気を壊さないように静かに佇んでいるお店がそこにはあった。

その店は木で作られていたのか、ほぼ全てを緑に覆われてしまっているが魚についばまれた跡があり、木目が所々に見え隠れしている。


「こういう雰囲気のお店はコロニーには無かったから新鮮だな」

「木で作られてるのなんて限られてるもんね」

「そうだな。木の栽培は空気を清浄にする役目と、雑貨とかでも本当に少ししか使われてないからな。仕方ないさ」

「もっとそういうお店とか増えても良いのにね」


コロニーでの木の栽培は、コロニー中心部の森林地帯と呼ばれる限られた地区にしかないので、木を使った物品などは結構稀だったりする。

と言うよりも木を加工できる魔法職人が限られているのであまり出回らなかったりするのだが。


「その内いくつか伐採して加工してみたいな。海の中に生えてるんだからやっぱり特殊だと思うし、と言うかあの木はどうやって生きているんだろ。海の中でどうやって呼吸をしているのかも気になるし。海草と同じ感じなのかな。海中の魔力を使って呼吸をしているのか?しまったな、来る途中までに調べて置けばよかった」


気落ちするサフィ。


「仕方ないよ、海に入ってテンション上がってたし。それに早く街も見てみたかったし。後でじっくり調べたら良いじゃない」

「そうだな。今は図書館に入るのが最優先だ!」


喫茶店らしき建物を離れた二人。

しばし道なりに歩いて海景を楽しんでいると


「あ!あの建物なんてそれっぽくない?」


街の角を曲がった先に立派な建造物があった。

近づいて良くみてみると何処かおかしな、でも確かに立派な建物が建っていた。


「あれは屋敷なのか?」


屋敷と思われる建物は正面に両開きの門があり、その前には緑に覆われた小さいナニカがぽつりと静かに海景にアクセントを加えるように佇んでいる。門の奥には丸っこいドーム型の建物があり海草等は生えていない。建物の窓は中心より少し上に一つだけ存在している。煙突が屋根に控えめに備え付けられていて、玄関と思われる扉はなく人が通れそうな長方形の線が地面から数メートル伸びている。


「あれは確実に屋敷じゃないな、でも立派だしなんの建物だろう?」

「やっぱり入ってみないとわかんないよ」


門に近づいていくサフィとルピ

しかし門に近づいた所で緑のナニカが静かに動き、海草を漂わせながら目の前に立ち塞がる。

この緑のはなんだと、思う間もなく何か声にならない声が緑のナニカから発せられる。


「******」


緑のなにかは二人を門に近づけさせないように門の前に立っていて何かを伝えようとしているみたいだが二人には理解できないようだ。


「何だこの緑のは、門番なのか?」

「多分そうじゃないかな、何か伝えてるみたいだけどわからないね」

「*****」


またナニカは言葉を発する。


「うーん。この言葉の感じは何処かで聞いたことがあるんだけどな。あれはなんだったか……そうだ!あれは確かオートマタ作りを見てた時の事だったか、声帯が上手く機能してないとああ言う声になってた……と思う」

「なるほど、流石に千年経っちゃってるから声帯部分がやられちゃったのね……て、あれオートマタなの!?」


見た目は緑の化け物だが確かに人型をしている。


「全然オートマタに見えないんだけど!」

「確かに緑だし、オートマタには見えないよなあれは。まあ敵対はしてないしさっさと無力化するか。オートマタに命令する魔法で止まったはず。『停止せよ!』」


魔力を言葉に込めて放つ。基本的に命令魔法と呼ばれる物は魔力を言葉に込めて放つか念話として発信するかの二択である。上手くいったようでオートマタは命令を受信したようでその機能を停止して地面に倒れ込む。


「なんとかなったか。敵対的な行動してたらやばかったが門を守っているだけだったから良かった」

「でもなんだか可哀そう、ねえサフィ直してあげられないかな?」

「直せなくは無いと思うが時間かかるぞ?」

「それでも良いからお願い」

「わかった。確かにオートマタなら記憶が残っていれば使えるし、この街に詳しそうだから直しといて損は無いか」


オートマタを宇宙船へと運ぶために近づいていくサフィ。しかしオートマタはバッと起き上がりサフィに対してその腕を振り抜く。警戒をしていなかったサフィは吹き飛ばされて…………

なんてことはなく、その海草に覆われた体に触れつつ転移の魔法を発動させる。

一瞬後、コロニーの帰還専用の部屋に帰ってきた二人と一体。


「オートマタと一緒に転移は初めてだが上手くいったか。後はこいつを綺麗にしてから声帯を元に戻さないとな」 

「うん。お願いねサフィ。綺麗にするのは私も手伝うから」


二人と一体は宇宙船内のお風呂場へ向かうのだった。

ぐぬぬ・・・

中々進まないが頑張って書くぞー!


※魔法言語は基本的に日本語で進めて行きます。

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