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水の惑星【1】

水の惑星アトランタ、その上に衛星のように浮かんでいる巨大なコロニー『アクエリオス』

そこに住む人々は魔法を使い、日々を豊かに過ごしていた。

魔法についてはその内に説明する機会があるだろう。

大地の恩恵を星を離れたことにより忘れ、日々をゆったりと過ごしていた。

生活は確かに出来る、そんな生活を甘受するだけの日々に飽きてきていたサフィは魔法を習得し、歴史書を読み漁り、眼下に広がる星に降りたいと日々思いを強くしていた。


サフィ・ラ・アクエリオス(22)

本作の主人公

身長は172cm程度で、背中までかかる透き通りそうな白い髪を首の後ろで1つに縛って纏めている。

そして海への憧れを反映しているかのような蒼い目をしている。

筋肉は程よくついており、体を鍛えているのが服の上からでもわかる。

服装はよくあるカジュアルな半袖のシャツで、背中に海に関する古代文字が浮かんでいる。パンツはシンプルな無地のジーンズだ。服装に特にこだわりは持たないが、憧れからか海や水に関する色や物が多いかもしれない。

右耳には魔法の粋を集めて作られたイヤーカフをし、そして腕には魔法を制御するための腕輪を嵌めている。

イヤーカフと腕輪の機能は後々説明する機会があるだろう。

性格はのんびり屋だが、その実自分がしたいと思った事は何が何でも成し遂げようと努力する。

努力はするが、のんびり屋な性格のせいで努力が実る日は結構遠くなるそんな性格である。

そして、1つの事に集中するとそれ以外が目に入らないようになるのは玉に瑕だ。

このコロニーの住人の名前は全員がアクエリオスと言う名が付いている。

元フォレスタから脱し、新しく生きようと言う事で全員が名前をアクエリオスに統一したのだ。

ミドルネームの『ラ』と言う言葉は、フォレスタの頃の都市の名前の頭文字を取って付けて行って居るのだが

それを知る者は今の所誰も居ない。


「ふむ」


コロニーに一つしかない図書館で少ししか残されていない歴史書を読みながら1人で無意味な納得をしていた。


「なんで昔の人は歴史を残さなかったのか。理解できん!まあ1つだけ褒めるとしたら・・・俺が生まれた年で星を離れてから千年経っているってことだけか・・・」


そう、星を離れてからサフィが生まれて千年経っているのだ。

しかし、コロニーの生活に慣れきっていた人々は星に戻ろうとは微塵も思っていなかった。

それもそのはずで、星は千年経った今も水で覆われている。勿論それに疑問を抱く人は居ない。


「やっとだ、やっと・・・・」


ゆったりとしたソファーに座り、目の前にモニターのように広がる歴史書を読みながら肩を震わすサフィ


「これまで、長かったな。ここで習得できる魔法は全て習得し、惑星に降り立つために必要な宇宙船をコツコツと魔法で作り、生活に必要な物は魔法の鞄と宇宙船に詰め込み、更には・・・」


と、無駄に気合の入った独り言をぶつぶつ呟く様は完全な不審者だが、それだけアトランタに命を懸けていると言う事だ。


「よし、明日だ。明日俺はここを出発するぞ!」


意気揚々とそう宣言するサフィの後ろに忍び寄る影が一人・・・


「わっ!!」

「おわぁっ!」


ビクッと体を震わせるサフィ、後ろでケラケラと笑う少女


「もう、根を詰めすぎると体に悪いよ?」

「なんだルピ、おどかすなよ。それに、もう根何て詰めてないよ」

「そう?なら良いんだけど・・・サフィはいつも何かに夢中になると周りも気にせず没頭しちゃうから心配なんだよ?」

「悪いな、心配かけて」

「むぅ」


そう言って口をムッと尖らせるルピ。



ルピ・リ・アクエリオス(21)

サフィの幼馴染で、髪は薄い蒼で背中に長している、目は髪とは対照的に燃えるような紅い目をしている。

身長は154cm、体型はスレンダーで胸はCカップとそこそこにある。程よい大きさの美乳である。

服装は膝したまである黒い半袖のワンピースで、裾には白の逆さ十字が等間隔に綺麗に並んでいる。ルピのお気に入りの一品だ。

そして耳にはサフィと対になるお揃いのイヤーカフを左耳につけている。

二つで一対なのだからデザインは一緒で、歴史書に記されている古代の見たことがない植物が彫られている。腕輪はサフィが薄い青色なのに対して、ルピのは白であり、表面には古代文字が刻まれている。

そして、サフィの彼女である。そう、彼女である!

2人とももう結婚できるのだが、まあ時間の問題だろう。



「もう準備は出来たんだよね?私も絶対付いていくからね!」

「わかってるよ。俺がルピを離すわけないだろ?でも本当に良いのか?俺の我儘に付き合うなんて・・・」

「良いの!ずっとサフィの事みてて私も行きたいって思ってたんだから!」

「ありがとな」


ルピの頭を撫でる


「エヘヘ」


嬉しそうに目を細めるルピ


「さて、後は明日だ。寝る前に確認だけしてくるよ」

「あ、私も行く!」


2人揃ってサフィが魔法で作った宇宙船の所へと向かうのだった。

と、言うわけで主人公とヒロインの登場です。

名前は安直ですが、サファイアとルビーをもじったものです。

名前決めるのってなかなか難しいよね。

星に着くのはもう少し先になります。

ちょっとづつの投稿なのでゆっくりまってくれるとありがたいです。

ではでは

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