1/1
プロローグ〈魔王サイド〉
世界はちょうど善と悪のバランスが整うように作られているわけではない。誰が考えても明らかなことである。
ここにはそんな世界を恨む一つの『魔王』と呼ばれる生き物がいた。しかしその生物は傷つくことはあっても、死ぬことはない。それが、それだけが魔王と呼ばれる所以なのである。知力と魔力以外は下級の魔物よりも低いのだ。
そんな魔王が魔物を統率できるわけもなく、魔王の下に残ったのは先代から仕えるごく一部の魔物だけであった。
誤字、脱字が多いとは思います。すいません。指摘してもらえるととても嬉しいです。
次回更新は5/6日になりそうです。