廻る世界
その日私は、いつものように仕事に出かけた。
何ら代わり映えのない日常を過ごすと思っていた、その時が来るまでは。
突然、地響きのような轟音とともに、世界が崩れさったのだ。人々の悲鳴と逃げ惑う姿、絶命する瞬間が目に焼きついて離れない。助けようとは思わなかった。
私にはニーアという妹がいる。守らなければ、ニーアを、他人など知ったことか、早くニーアの元へ行かなければ。あの子はきっと泣いている。私がそばにいなければいけない。
地面が揺れてうまく走れない、ふざけるな、あの子を守らなくちゃいけないんだ、邪魔をするな。
私はひどく焦燥した。二人っきりで生きてきた、死なせるわけにはいかない、ニーアを想えば想うほど心臓が冷えていくような感覚に陥った。
そしてようやくニーアの元へついた時、ニーアは生きていた、瓦礫にうもれて、泣きながら私を呼んだ。「兄さん、痛いよ、助けて」と。
「ニーア、ニーア、私はここだよ、ここにいる、もう大丈夫だよ、私がお前を守るから」そう言うとニーアは安堵したように、けれど苦しそうに笑った。
瓦礫のせいで苦しいのだろう、早くどけなければ。
ルーファ 、精神を集中させ、呪文を唱えた。瓦礫が浮き上がる。物質を浮遊させる魔法だ。焦ってはいけない、焦ればニーアが死んでしまう。素早く、慎重に。
浮き上げた瓦礫を遠方に投げる。これでいい。
ニーア、ニーア、愛しいニーア、すまない、怖かっただろう、痛かっただろう、私が一緒にいる、だからもう、泣かなくていい、大丈夫だ。私はニーアを抱きしめた。ニーアの傷は深かった。もう手遅れだった、もうすぐニーアは息絶えるだろう、ずっと二人で生きてきたのだ、死ぬ時も共に。
おやすみ、ニーア。
暗がりで少年が目を覚ます。隣には少女。「ニーア、ニーア」 少年が少女を優しく起こす。
そしてまた、繰り返す
あの...はい...さっぱりわかんないですね...改行とかいろいろよくわかんないっす...orz