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帝国年代記:帝国対連合 Reich Chronik: Reich Gegen Union  作者: 鬼野宮マルキ
永世中立国 Ewig Neutraler Staat

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【幕間③】自爆攻撃 Selbstmordattentat

コメントいただけたら幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

アーモニア帝国、帝都・ベーラン

タンペルホーフェ=シェーネバルク区・タンベルホーフェ駅

新皇帝歴1年4月22日

午後23時30頃


ワーゲナー署長(シェフ)は帝都住みの50歳の独身の男性。彼は田舎の下級貴族の三男坊で表向きには質素な生活を装い、裏では帝国秘密国家警察ライヒ・ゲハイメ・シュターツポリツァイの一員で情報かく乱専門の特別工作員だった。


署長(シェフ)魔法自動車(マギー・アォト)が持っていたものの、普段はタンペルホーフェ=シェーネバルク区内にあるベーラン|市警本部《ポリツァィ・プラシディウム 》までが新皇帝は強く利用推進していた帝都内の高速鉄道を利用して出勤していた。


本日も勤務が終了し、職場の近くで少し酒を飲み、ほとんど人が乗らない各駅列車で帰宅している途中だった。

彼の住まいはベーラン中央駅から徒歩10分の古びたマンションで、ほとんどの住民は退去していて、残っている者は高齢者だった。そのうち立ち退きされ、マイッテ区の再開発事業で新しいマンションが建築されると聞いていたが、自分には関係ないと思っていた。


乗っていた鉄道の車両がほとんど人がいなく、静かだった。彼は一人で座り、流れていく夜の帝都の景色を見ていた。


途中の無人駅で扉が開き、車両に乗っていた人たちが下りた後、薄汚い恰好をした10歳くらいの男の子が乗ってきた。

ワーゲナーは一瞬顔をしかめたものの、子どもの顔を見て、表情は悪い意味で明るくなった。


ワーゲナーは新皇帝が様々な性癖を嫌うと聞いてた。貴族院では新たなる法律が議論中だった。人族同士では新皇帝が嫌う性癖に走ると死刑にするか否かで大きな話題になっていた。


彼の性癖が確かにおぞましかった。そして性欲のはけ口は人族に向けてはならないとわかっていた。但し、獣人に向けることが議論も禁止もされていなかった。


「おい、坊や・・・大丈夫かい?」


優しく子どもに声をかけた。


「ぼく・・・お腹すいた・・・昨日から何も食べてないよ」


「そうか、そうか・・・おじさんがご飯をおごるからこちらに座りなさい」


「はい!」


男の子でワーゲナーの隣に座った。

顔が整っていて、恐ろしいほどの美形で比較的人族に近い外見を持つ獣人だった。耳と尻尾を除けば。


「どうやって乗ってきたかい?」


「お金もってないので、無人駅から無人駅までいつも利用するよ」


「それが犯罪だぞ・・・坊や」


「ごめんなさい・・・」


「いいよ・・・しょうがない、おじさんが君の切符を払ってあげるよ」


「本当に?」


「はい、安心して坊や・・・その代わり、中央駅で一緒に下りてもらうけどね・・・私の家でご飯を食べさせてあげる」


「本当に?・・・ありがとうおじさん!」


「ご飯を出すけど坊やには働いてもらうよ・・いい?」


「いいよ・・・ぼくはそういうのは慣れているよ」


「おお・・・話が早くて助かるよ、坊や」


「銅貨5枚でいいよ」


「わかった」


獣人の子どもがワーゲナーの下半身を触り始めた。


「ぼくはいつも締まりがすごいと言われるよ」


男の子が尻尾を振った。


「そうか・・・じゃ楽しみにしている」


『次はベーラン中央駅、ベーラン中央駅です』


鉄道のアナウンスが流れた。


「じゃ、下りましょう・・・私の家はここから近いよ、坊や」


「はい・・・その前はちょっと見てほしいものがあるよ」


「何かな、坊や?」


獣人の子どもが汚れた上着を開いた。

腹部あたりに革のベルトで巻かれたものを見て、ワーゲナーが恐怖で青ざめた。


爆弾(ボンベ)??!!」


「「皇帝陛下からの伝言だ・・・無能で変態な貴様に死を!!!」」


獣人の子どもの声とかぶり、ワーゲナーがよく知っている部下の女性の声が聞こえた。


「まさか・・・エンマー・ライヘット?!・・・遠隔傀儡魔法?!!」


男の子がそれを言い終えた後、列車がベーラン中央駅に着いた、車両の扉が開き、数人の市民が入ってきた。


「新皇帝に死を!!!人族に死を!!!」


獣人の子どもが叫んだ後、全身が光、車両と駅の一部が爆発で吹き飛んだ。


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