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帝国年代記:帝国対連合 Reich Chronik: Reich Gegen Union  作者: 鬼野宮マルキ
帝国からの脱出 Flucht aus dem Reich

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【幕間①】秘密会談 Geheimnis Treffen 

歴史背景

永久中立国のザイス公国首都・ジャイネーブ市内

在ザイス公国シャラーム教最大流派・公同聖庁大使館内

新皇帝歴2年1月31日

夕方15時30分


シャラーム教最大流派の公同聖教の重鎮であるライモント・シャルーツ枢機卿カーディナルが神経質な面持ちで急遽設置された魔法陣の前に立っていた。


午前中に突如、教皇パープストであるペイオス13世が秘密裏にザイス公国に入国し、現在大使館内で体を休ませている。


シャルーツ枢機卿カーディナルはアーモニア人の親の下にジャイネーブ市生まれた2世であり、ザイス公国の国籍も持っていた。この国の最大教区の長であり、シャラーム公聖教の正式な大使だった。


枢機卿カーディナル猊下・・・あの男とその取り巻きたちが来ます。」


彼の秘書であるミュラール司祭プリースターが告げた。


「なぜこんな会談を提案したんだ・・・なぜ教皇パープストがそれを受け入れた・・・理解ができない。」


焦りと怒りを混じった声でシャルーツが呟いた。


設置された魔法陣が一瞬、青く光り、10人の男たちが出現した。


「ようこそ、皇帝陛下、帝国ライヒ貴族院、教会代表の皆様方。」


シャルーツ枢機卿カーディナルは大げさな辞儀しながら、緊張を隠し切れない声で挨拶をした。


「感謝する、シャルーツ枢機卿カーディナル》猊下。」


皇帝は本性を明かさない建前的な笑顔と力強くだが穏やかな声で挨拶した。


シャルーツはこの普通そうなちょび髭を生やした初老の男性が僅かな期間で帝国ライヒを立て直し、再び中央大陸ヨロベニアンの覇権国家へのし上げたのはまだ信じられなかった。そしてその彼が連れてきた面々は現在ある計画を進めていた皇帝の最も忠実な者たちだった。


皇帝の右腕で貴族院の議長であるジェルミン・ヴァン・ゴブレス辺境伯、公同聖教アーモニア帝国ベーラン教区のヘリック・ヴァン・ウェーガッテン大司教エルツビショフ、アーモニア・シャラーム福音教会の総会議長であるルートビッヒ・ヴァン・ミュラール子爵、貴族院の若い議員代表のラドルフォ・ヘルナンド・ヴァン・ハイス伯爵そして護衛である5名の男女だった。護衛の隊長は金髪角刈りの大男で帝国陸軍ライヒ・ヒーア中佐オーバーストロイトナントだった。


魔法陣が設置された大きな部屋に到着した一団とそれを歓迎した枢機卿たち5名、長距離魔法陣操作に必要な魔導士4名以外には公聖教の本拠地であるシャリカン市国を数世紀前から警備するザイス衛兵団の一部、最も忠実で強い兵士、20名とその隊長であるガズペル・ヴァン・ジョレンケが立っていた。


到着した一団が放つ異様な光輝(アウラ)は枢機卿たちと衛兵団を圧倒していた。


「シャルーツ枢機卿カーディナル、早速で申し訳ございませんが、教皇パープスト聖下のところへ案内していただけたら幸いです。」


ゴブレス辺境伯は明らかな何の感情も敬意もこもってない上品な笑顔で話した。


それを見たジョレンケ隊長は一瞬怒りの表情を表したが、護衛の男女の圧倒的で異次元の威圧を感じて、表情を和らいだ。


「ペイオス13世、教皇パープスト聖下は既にお待ちしているので、こちらへどうぞ。」


シャルーツは怒りと同時、とてつもない恐怖を感じながら、皇帝一団を案内した。


歴史背景

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