土人形 Golem ②
戦い・・・その②
アーモニア帝国、ゼクゼン=エンハルト州
ヴォッデンベルク市内、連合の隠れ屋敷
新皇帝歴1年4月21日
午後18時50分頃
男爵と土人形は目で追えない殴り合いを大きな音を立てながら続けていた。
拳と拳のぶつかり合いで放たれる大きな音は二人は普通の人間ではないことを証明していた。
「なかなかやりますね・・・人形とは思えませんな。」
男爵は久々に少しだけ楽しい気持ちになっていた。
創造されてから既に230年が経過していたが、好敵手と言える者にはまだ出会ってなかったのでこの戦いはいい退屈しのぎになっていた。
ジェイミー一号は一見、人間に見えるものの、表情が硬く、瞬きはしないのでよく観察すれば土人形であることがわかる。
肌や髪の色は平均的な連合の人間のように製造された。
比較的明るい茶髪と青い目、175センチの身長と中肉中背な体付き。
男爵は体の中に馬こまれていた魔法石で出来た中核と雷で得た半永久的なエネルギー原のおかげで疲れ知らずだったので土人形と数日打ち合っても、問題がなかった。
ジェイミー一号は突然後ろへ飛び、男爵と距離を稼いだ。
「どうした人形?」
挑発を誘う笑顔で男爵は土人形をからかった。
ジェイミーは両こぶし前にあげ出して、男爵を見た。
「拳弾!!」
土人形の拳がまるで弾丸のように男爵めがけて発射された。
「結界!!」
放たれた拳が結界に猛スピードでぶつかり、爆発した。
煙と舞い上がった土の真ん中に男爵が仁王立ちしていた。
「結界を張っても、俺に損傷を与えたのは褒めてやろう、人形」
ジェイミーの両手首から銃口のようなものが出てきた。
「魔弾乱撃!!」
右手首から火の魔弾と左手首から氷の魔弾が雨のように降り注いだ。
男爵が張った結界は先ほどよりも強硬なものになったため、魔弾の雨を受けているにも関わらず、平然としていた。
「手品がもういい、本気で攻撃してみろ・・・人形め。」
ジェイミーの胸が開き、小さ目な砲身のようなものが現れた。
「また火器攻撃か?・・・つまらないぞ!!」
「それはやばいです・・0番隊長!!避けてください!!」
戦いを見ていたシュミーツが叫んだ。
時は既に遅かった。
「輝く槍!!」
砲身がまぶしく光った後、大きな光の槍が信じられない速さで発射された。リシュトフェンの張った強硬な結界を簡単に貫いた後、リシュトフェンの胸に刺さり、爆発した。
「隊長!!!」
エンマーとシュミーツは同時に叫んだ。
舞い上がった煙、土とほこりの中から一つの人影が素早く動いた。
力をほぼ使い果たしたジェイミーが反応する暇もなく、胸の砲身を引っ張り出され、
原動力である中核が引き抜かれ、リシュトフェンは火傷を負った素手で潰した。
ジェイミー一号だった者が土になった後、崩れ落ちた。
残ったは様々な魔法のインプラントだけだった。
赤い男爵、モンフレッド・オルブレヒット・ヴァン・リシュトフェンが火傷を負った全身の再生をしながら、部下の2名を鋭い目で見た。
「屋敷に入って、あの二人を捕まえろ!!」
エンマーとシュミーツは大急ぎに建物の中に入った。
戦いの描写研究が必要かな。




