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イサイアスに捧ぐ  作者: 万事塞 翁
第三章
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エピローグ

「ふふ、あははははは!

「ははははははははっ!

「はは、ははは、ふふっ、あはははは、

「あはははは、ははははは、ははは、

「ふふ、わかった、わかったからちょっと待って。ツボに入った。

「ははは、あははは、ふふ、ははは、はは、はあ…。

「はあ、…はあ。

「…そう怒るでない、臨よ。

「仕方ないじゃろう。面白かったんじゃから。ふふふ。

「中々愉快な話じゃった。

「まあ勝てたなら、それでよかったではないか。

「そうは言っても唯は本当に実力があったんじゃぞ?それをワシの力なしで大逆転とは、なかなかやるではないか。

「…何?尊が来るのをわかっていてわざと爆弾小娘に身体を返したのかって?

「…さあ、どうじゃろうな。

「ふふ、そう睨むでない。約束通り力は貸してやったじゃろう?

「ワシが臨とした約束は、テニスの勝負で力を貸すことじゃった筈じゃ。途中で身体を戻してはいけないなどという契約はしていないじゃろう?

「契約の確認を怠った自分を恨むんじゃな。

「じゃから、その対価として約束通りワシが膝枕をしてもらうのも当然の権利じゃ。さあ、臨。こっちにおいで…って、

「お、おい。逃げようとするでない。

「ち、違うんじゃって。

「ワシのせいではない。小娘は前日早退したじゃろ?

「そう、文化祭1日目の話じゃ。それで翌日に向けて半日かけてたっぷり寝たじゃろうに。それで試合の時意識を手放すのが浅かったんじゃよ。それで七が起きたからワシが起きていられなくなってしまったというわけじゃ。

「本当じゃ。…多分な?

「怒るな怒るな。いいではないか。

「臨だって、もし万が一ワシが交代しなかった時のために試合が始まるよりずっと先にスタンガンを使って保険をかけていたんじゃろうに。

「もしワシが起きなければ、そのまま七を何処かに隠して棄権させるつもりだったのじゃろう?本人がいなければどうやっても試合はできぬからのう。

「悪知恵の働く子じゃ。ふふ、賢い子は嫌いではない。

「ん?話を逸らすなって?

「…まあ、少しからかってみたくなったんじゃよ。

「だって珍しいじゃろう。ワシの力は何百年と奪い合い争われ続けて来たのに。ワシを求め合ってきたというのに。あろうことかあの二人は、ワシという存在を、神様の器を、互いから遠ざけたがっていたのじゃから。

「爆弾小娘は尊を自由にするために。尊は爆弾小娘を守るために。

「他の氏子とは全く真逆のことをしているのじゃから。よりにもよって神相手であるワシを忌む者として扱われるのは心外にも程があるわ。

「まあ、じゃから。互いの立場や身体を思い合い、ワシという存在を巡って喧嘩する二人のキューピッドになってやったというわけじゃ。

「…。まあ、本当に勝ってくれて助かったがのう…。ワシも自分の依代が全裸で演舞するのは見とうない…。

「…ん?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のかって?

「そうじゃな。小娘のために試合より早くスタンガンを使用したのは臨の意思じゃが、それについて指示を出したのはワシじゃな。

「…だけど、それはついてはまた今度じゃ。今日はもう疲れた。

「初めてのテニスでワシは疲れているのじゃ。

「…さあ、臨。

「約束の膝枕をしてもらおうじゃないか。


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