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嘘つきは恋人のはじまり  作者: JUN
22/33

思考錯誤で迷走中

 霙は翌日から、色々とやってみる事にした。

 手芸、書道、料理、絵画、ギター、ジョギング。

「何か、違う気がする……」

 そして、悩んでいた。

 そんな霙を囲んで、サバイバルゲーム同好会の女子はお弁当を食べていた。

「バイトはどうかな?いろんな職種をちょっとずつ」

 半蔵が提案し、それに皆がうんうんと頷いた。

「でも、少しだけのバイトって、迷惑じゃないかな」

 それに、半蔵が言った。

「夏休みとかは、短期バイトって募集してるわ。それに、店がオープンする時にオープニングスタッフ募集とかって広告が入るでしょ」

「ああ!駅前の店でそんなの募集してたっけ」

 マヤが思い出したように言う。

「花火大会前に、スタッフの募集もするよ」

 オバQもそう言う。

「結構あるわね。短期で渡り歩いてみようかしら」

「でも、そこそこにしないと本末転倒になるからね。受験、秋からなんだから」

 マヤに言われ、霙は真剣な顔で頷いた。

「忘れる所だったわ。そうね。うん、気を付ける」

 それで霙は、花火大会の設営、居酒屋のオープニングスタッフ、学校図書館の点検のバイトをする事にした。


 真秀はバイトの話を聞き、考えていた。

「そう言えば、プレゼントとか、贈ってもいいよな」

 何がいいか、迷う。

 これまで女子と付き合った事は無いので、皆目見当が付かない。

 検索しかけ、手を止める。

「いや、皆が欲しくても、霙が欲しいとは限らないよな」

 ピアスやネックレスや時計など、それほど欲しがるような気がしない。

(電動ガンか?弾か?丈夫で軽いタクティカルベストか?足元は大事だな。靴か)

 真秀は真剣に悩み始めたが、ちょうどコーヒーを持って来た母親に訊いてみた。

「ええっと、母さん。高校生くらいの時、何が欲しかった?」

 黒瀬夫人はううんと考え、言った。

「そうねえ。母さんは、もう少し身長が欲しかったわ」

「……身長……」

「そうなの。その頃キャビンアテンダントに憧れてたんだけど、身長がね、足りなかったの」

 黒瀬夫人は悲しそうにそう言い、真秀はどう相槌を打とうか考えたが、

「でも、普通の会社のOLになって、お父さんと出会えたんだもの。これで良かったわ」

「そうだな。うん」

と、にこにこする母親に合わせて笑った。

(だめだ。相談する人を間違えた)

 黒瀬夫人は上機嫌で、

「お勉強頑張ってね。でも、根を詰めないのよ」

と言いながら出て行った。

 真秀は、ベッドで大人しく丸くなっているレインを見た。

「レイン。何がいいと思う?」

「にゃあん」

 レインは一声鳴いて、欠伸をした。


 




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