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帰宅
③帰宅
会社では、皆、中田が来られないと思い連絡も来ず、また中田も連絡をしない。
中田に連絡があったのは、電気の復旧を確認して帰宅後の事だった。スーパーから、水のペットボトルと日保ちする食糧を買込み戻って来たのだった。
明日、被災地の基地局の調査に行くと言う。基地局を繋ぐ回線網が津波で壊滅しており、一時的に各局間を無線で繋ぐ計画だった。過去に同システムを担当していたことがあり、中田も行くことになった。
「会社まで行けない」
ガソリンはもう底をついている。
「何処まで来られる」
「パーキングエリアかな」
中田は一番近くのパーキングエリアを指定した。
高速道路は、一般にはまだ不通で緊急車両のみの通行となっていた。
パーキングエリアのそばにある駐車場に車を止め、エリアに入って行くと自衛隊の車両が列をなしていた。




