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続のら犬  作者: 田村弥太郎
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西へ

 さて、中田の住む地域では、電気も水道も復旧の目処はたたない。中田は、日本海側では停電していない事を電力会社のホームページで知った。

 再び、夜が訪れると車に毛布を積み、西に向かう。途中、土砂崩れによる通行止めで大きく迂回する。県境を越えると、ぼちぼちて民家の灯りが見えてくる。電力会社は発電所に由る送電系統がある事を、中田は知っている。

 中田はJR駅近くのコンビニの駐車場に車を入れた。ガソリンを気にして直ぐにエンジンを切った。日本海側の流通網は活きているようで水とパンを買った。

 夜半を過ぎ寒さの中、中田は車の中で毛布を被る。

 夜が明け、中田は西に向かう。途中、ガソリンスタンドの長い列に並ぶ。店員が中田の車のナンバーを見て、限度の数量の倍の量を入れてくれ、感謝する。

 中田はさらに西に向かう。途中に温泉地は多い。温泉旅館に行き、入浴を頼む。日帰りの入湯客は受け入れていない宿だが、被災地からの客と見て受け入れてくれた。

 中田は、再び西に走る。付近は豪雪地域で、道の脇にはまだ1メートル程の積雪があった。

 中田は、市街地に入ると宿を探した。日本海側には、地震の影響はないようで、普通の日常の様だった。

 駅前旅館といった風情の宿に、一週間を予約する。

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