序章
交流サイトに少しずつですが登場人物のイラスト載せていきます。小説読む時のイメージにして下さい。
人類は病んでいた。文明を発展させ、ありとあらゆる知恵と知識を得たというのに、解決に至らない問題が山積みになっている。戦争、人種差別、経済的危機、環境問題など、あげればきりがない。
しかしながら原因は明快で、それは人の心に起因する。
人は進むべき未来が見えないでいる。それゆえ、目先の利益に飛び付いて生きるしかなかった。
それを打開する為、先進国ならず発展途上国の首脳、ジャングルの奥地に住むような部族の長までが一様に集まり、一般人には明かされない秘密裏のサミットが行われた。命題は、
『人類に神は必要か?』
結果、増えすぎた人口を導く存在が必要だと結論は出た。
愚かにも、世界が一丸となって目指すものは、神の創造。人工的に神を創り、その神に人類の進むべき道を切り開いてもらうという愚行だった。
おおよそ多大な時間のかかるプロジェクトに見えたが、わずか三年という短い時間で完成に辿り着く。人工の神………マスターブレーンの完成だ。
誰も気がつかない。世界が一丸となれるのならば、それだけで山積みになった問題を解決出来るという事に………。
歓喜に満ちた国の代表者達。だがマスターブレーンが出した答えは、人類より神を選定するという事だった。
人工の神は自らの存在を否定し、新たな神の創造を求めたのだ。
そして、何十億といる人口の中から6人の人物が選び出され、神の選定の権利を得た。
彼らに提示された神になる条件は、ヒヒイロノカネを奪い合い、戦って生き残る事。
ヒヒイロノカネを全て手にした最後の一人が神となる。
選定の権利を得た彼らには女性型人造人間が与えられ、彼女達を駆使して戦う事を求められる。
やがて人々は、彼女達を『ガーディアン・ガール』と呼んだ。