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世界に一つ  作者: レンにゃ~
1/9

帰り道

舞「ねぇ 帰り商店街よっていこうよ」

佳奈「いいよ 丁度買いたい本あったし」

舞「それじゃあ校門前で待っててね~」



数分後・・・


舞「お待たせ~」

佳奈「マイは何買いにいくの?」

舞「特にないよ 暇だったから」

佳奈「それじゃあペットショップでも行ってみよ 猫の赤ちゃんいるって話だよ」

舞「ホント!?早くいこ!!」

佳奈「ちょっと!マイ早いって!」



佳奈「もうマイったら早すぎ!」

舞「ごめんごめん 早く見たかったから」


?「そこのお嬢さん方」

舞・佳奈「私たち?」

?「そうそう君たち どうだいガラガラやってみないかい?」

佳奈「でもそんなに無駄遣いできないから・・・」

?「いや一人一回くらい無料にするよ 暇つぶしにどうだい?」

舞「やろうよ!お兄さん景品なにあるの?」

?「景品ならそこに書いてあるとおりだよ はずれは無し」

舞「え~と 1等の”?”ってなんですか?ほかはいろいろ書いてあるのに」

?「それは当たってからのお楽しみだよ さぁ回した回した」

佳奈「よ~し それじゃまず私から!」

舞「いいの当ててよ~」


ガラガラ・・・コトン


結果  白色


佳奈「白って・・・商品券か やっぱりいいのは当たらないか」

?「残念だったね~ さぁお嬢さんもどうぞ」

舞「カナちゃんの仇はとるよ!」

佳奈「え あぁまぁ頑張って」

ガラガラガラガラ・・・コトン


結果  金色

舞「え!これってもしかして!」

カラーンカラーンカラーン

?「大当たり~!!運がいいねー!」

舞「やったーー!景品何なの?温泉?それとも海外旅行?」

佳奈「マイすごい!旅行だったら私も連れてってよ!」

?「景品はこれだよ さぁ開けてごらん」

舞「小さい箱だね もしかしてアクセサリーの詰め合わせとか?かな?」

佳奈「早く開けてみてよ」

舞「いいもの入ってますように!」

舞「・・・ぬいぐるみ?」

佳奈「これってキティちゃんにしか見えないんだけど?」

舞「これ景品間違ってない?キティちゃんしかはいってないんだけど?」

?「いやそれで合ってるよ それはね」

舞「なんで!?なんで金でキティなの!?2等のTVのほうが豪華じゃん!」

?「まぁまぁ聞きなさい それはね世界で一つしかないキティなんだよ かなり特殊なものみたいでねマニアなら全財産だしてもいいって人がいるくらいだ」

舞「こんなのが?見た目は全然普通なんだけどな~ 騙してるでしょ?」

佳奈「いいじゃん タダでやらせてもらったんだから」

舞「ううぅ・・・そうだね~我慢するよ」

?「いやホントにいいものだから大丈夫だよ」

?「そうだそれの説明してなかったね それの後ろにボタンがあるだろ?それを家に帰ったら押してみなさい けして外では押しちゃいけない」

舞「このボタン?なんで外じゃだめなの?」

?「それは追々わかるよ それとまぁ君たちの歳で持ち歩くことはないと思うがボタンを押してからも外に出しちゃだめだから」

舞「それはないから大丈夫」

佳奈「あはは 似合わない」

舞「むー」

佳奈「ごめんごめん」

?「説明はこれくらいかな あとはわかると思うよ」

舞「は~い それじゃありがとうね~」

佳奈「ありがと~さっそく使ってきま~す」

?「気をつけてね」

舞「う~ん これどう思う?」

佳奈「ボタンが気になるね 外で駄目って変わった説明だね」

舞「買い物終わったら押してみよ?とりあえずカナちゃん本買うんだよね 行こうか」

佳奈「そうだね 丁度商品券もらったし使っちゃお」

舞「私もそっちのほうがよかったかも・・・」


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