#5 もう一人のサーヴァント
この第一部、ブラッドクァントムのもう一人の主人公のプロローグです。(澪達は明日最新話更新します!許してロードローラーッ!)
冬の始め頃だった。
彼と私が出会ったのは。
さいたま市立魔法学院に入学する事を目指す私とクラスメイト達は、修学旅行で行った人類未開の地、黒楼島で、開拓に勤しむ男達が汗を垂らして働いているのに、一人の少年が海岸で寝ているのを見た私は、彼に、
「貴方が誰か知りませんが、働いている人が居るのに、なんで寝ているんですか!?」
と少し怒った口調で彼に言った。すると彼は、
「青狐」
「え?」
「それが俺の名前。なんで寝ているか?んなの気持ちいいからだろうが。頭が鉄筋コンクリートで出来てるのか?」
と挑発させた。ムキになった私は、
「貴方こそ、働こうとは思わないんですか!?」
と言いはなった。すると青狐と名乗る少年は、
「いいだろう。てめぇ、魔法かなんか使えるか?」
「ええ。これでも全日本魔法大会3位の実力を持ってるからね?」
「ふーん。たかが全日本か。今からどっちかが倒れるまでのサドンデスをやろうぜ。負けた方が勝った方の言うことを聞く。いいな?」
「いいわよ!じゃぁ、始めっ!」
私は相手の攻撃を分解し、無効化する負傷分解と言う魔法を放つ。
「マホロバホウコ」
淡い青い刀身の刀が、妖しげな装飾の鞘から引き抜かれる。
「泡影・一の太刀」
勝ったっ!第三部完っ!と思いつつ負傷分解を放つ。が、
満身を掻き消すように、刀身が切れない方で私に襲い掛かった。
「かっ…がはっ……」
一瞬で勝負は着いた。
その日から私達は徐々に牽かれた合った。
でもある日突然、すまないとだけ言い残して彼は消えた。私は彼わ追うために、東京魔術学院に入学した…
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