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黒魔術士のサーヴァント  作者: 秋山 かげ
ブラッドクァントム
2/16

#2 真紅の暴君 前編

魔術学院陸軍との戦闘(一方的な虐待と読みます)を終えた海咲と澪は、生徒にバレないように、記憶改ざん装置を使い、澪は、元々居たと言う事にしてからクラスに入った。

「みーちゃん、澪くん、おはよー!」

「おー澪朝からイチャイチャしてんな!」

顔すら知らない少年に囃し立てられる澪。すると海咲が

「皆の衆、よく聞け!こいつはこの邪悪なる暗黒黒召喚士であるこの私の召喚(ry」

一瞬で海咲の口を塞ぎ、手袋に少しだけ強力なエネルギーを流し込み、海咲のうなじに手刀を叩き込む。

「このDIOがぁぁぁぁぁぁぁ!」

と意味不明支離滅裂な言葉を叫んで海咲が気絶する。

「今の見た…?」

「ああ…」

クラスがざわめく。誰かに手袋からうなじにエネルギーを流し込んだのを見られた?と思考を働かせる澪。すると、

「やっぱ澪は強いよな~」

「ね~」

と澪の考えと反対の一ミリの疑いも無い会話が飛び交った。

(なんだ…後海咲起こそ)

「山吹色の波紋疾走っ!」

某波紋疾走を仕様し、海咲を叩き起こす。

「はっ!」

海咲は起きると席に向かって疾走した。


ーキングクリムゾン!ー

「と言う訳で次の時間は1-3との魔術・能力対抗戦でーす。はい並んで~」

3時間目の終わりの頃、担任の仁坂 春の口から俺にとって絶望的な言葉が放たれた。完全に忘れたが、この学院は国立魔術学院。魔術師を育てる学校だ。学校で家庭科が有るように実技が無い訳無かったのだ。ならべく右手は使いたくない。と言うか使ったら学院のある街が吹っ飛ぶ。

「行くぞ、我がサーヴァントよ!」

いや、その手が合った。

「瞬間転移装置!」

腕時計型の装置を起動させ俺と海咲を体育館に転移させる。

「なっ…時空を超越した!?」

「ちょっと協力してくれよ”ご主人様”」

すると海咲は怪訝そうな顔をしながらも、

「なんだ?我がサーヴァント」

…………………………………………………………

この魔術学院では、時々隣接する国立能力者養成学院との練習試合が行われる。練習試合では、殺人は禁止されているが、それ以外は許容範囲なのだ。つまり、実戦のみの澪にとっては好都合と言う訳だった。

「…が作戦概要だ。分かったか?」

試合を次に控えた海咲と澪は、控え室で最終確認を行っていた。澪は、カーボーイハットに黒い革のジャケットを羽織った戦闘服を既に着ていた。海咲は五郎丸ポーズで精神を統一していた。ラグビーと関係は無いが。

『三回戦 魔術学院チーム 如月 澪 黒上 海咲 養成学院チーム 暁 忍 土盛 測 』

アナウンスと共に両チームが入場する。現在、養成学院が2勝しており、澪達が勝てば引き分けに持ち込める重要な三回戦とあって、両チームの歓声はMAXだった。

「五月蝿いのは嫌いなんだよな…速攻で行くぞ!」

「余に命令するな!」

開始の合図と共に二人は相手に向かって駆け出した。

「お覚悟はよろしくて?」

対戦相手の暁 忍が前に出てくる。

「その言葉そっくり返すぜぇぇぇぇぇぇ!」

手袋を捨て、腕を鋭い龍の爪に変えて暁に斬りかかる。

「<真紅の暴君>」

暁の後ろから両手が鎌の筋肉質の何かしらの生物が赤い鎌鼬かまいたちを放ちつつ出現する。

鎌鼬と言えど超動体視力を持つ澪は、そのまま暁に突撃する。

「!」

瞬間、澪の体に袈裟斬りのような感覚が走り、血が吹き出した。

「ゴフッ…海咲っ!行くな…っ」

自身の召喚獣を攻撃されて怒ってるのか、止まる様子の無い海咲。ダークホース・ストライクと言う黒い魔力の塊を召喚しながら暁に突撃する。

「届けぇぇぇぇぇええ!」

瞬間的に加速した澪が暁の<真紅の暴君>と海咲の間に入る。そして、真紅の暴君の鎌鼬が再び澪を切り捨てる。異常な量の血が澪から吹き出した。

「がはっ…間に合ったぁ…」

地面に倒れ伏せる澪。その横で叫ぶ海咲。逆転は出来るのか?

to the nxst →

真紅の暴君(スカーレット・タイラント/暁 忍

破壊力A 精密性 S スピード S 特殊 S 防御 E 持久 B

能力者養成学院の1年生、暁 忍の能力。両手が鎌の筋肉質の何かしらの生物。鎌鼬を武器にするが、超動体視力を持つ澪ですらダメージを負う程速い。

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