表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/43

38話 心配

 崩壊していく部屋の中、『そうだ身体の中だった。回復魔法が発動出来れば、ここの修復が出来るかも』と思い付いたが、それは少し遅かった。


 思い付いた時には、俺とユノは床下の空間へ吸い込まれ、暗い空間をバラバラに落下し始めていたから。



 しかしその落下は、意外にも直ぐに終わった。


 それも柔らかい布団の上に、ゆっくりと寝かされるような感覚で着地して。



「ユノ、どこだ? あ? おい、なんでここに!?」


 落下が終わって直ぐ、離れ離れになってしまったユノの姿を探すため、急いで身体を起こすと、ここも部屋の造りをしていることが分かったが、目の前にいる存在の意味が分からない。



「どうしてリーンがここにいる? いやそれより、ユノ、ユノを知らないか?」


「気が付いたのですね。良かった、本当に良かったですわ」


「ああ……うん、ありがとう。それでユノを知らないか?」


「ユノさんでしたら、そちらに」


 そう言って教えてくれた方向を見れば、ちょうど上半身を起こそうとするユノの姿が見えた。


 そして向こうも俺を見付けたからだろう、不安そうだった顔がパッと明るい表情へと変わる。


 うん、可愛いね。

 今はリーンがいて無理だから、後でいっぱいハグしてあげよう。


「リーン? それで、どうしてここにいる?」


「待機するようには言われていましたけど、世界樹が消えてしばらく経ってもお戻りにならず心配で。ですから馬車を走らせ、皆と一緒に探しに参りましたのよ」


 ん? 馬車?

 俺達の身体の中へ……馬車で? 


 意味が分からんぞ。


 それになんだって?

 世界樹が消滅した?



「リーン、ちょっと何言っているか分からない。悪いが何があったか、順に説明してくれるか? ああ、その前に一つ……いや、二つ教えてくれ、ここはどこなんだ? それとアイリさんはどこにいる?」


「私も訊きたいことが山ほどある状況ですけど、分かりましたわ。分かる範囲でご説明しますわ。それで……この場所がどこかでしたわね? ここは帝城の中ですわよ」


「帝城の中? 本当にか?」


「嘘じゃありませんわよ。先ほど申しましたとおり、帝都の中を馬車で進んで、ここまで来たのですわ」


 ……ってことは、今のこの身体はもう魂の状態じゃない?


 それであそこにユノがいるってことは、俺達は分離して元の身体に戻った?


「エイジさん?」


「ああ、悪い。続けてくれ」


「はい。それでアイリさんですが、帝都の外に待機している時、世界樹が襲ってきたんですの。その時から姿がありませんわ。ですから今、モーデル隊長指揮のもと、帝都中で倒れている人達の救助を行いながら、お探ししていますの」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ