表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/43

28話 エルフ・アイ

《あれで隠していたつもりなの? 呆れるわね。アイリもリーンも気付いてるわよ?》


 まさかの身バレで膝から崩れ落ちた俺に、ユノは追い討ちをかけてきた。



《アイリさんとリーンが気付いてるって?》


《アナタって、十二歳とは思えない言動をよくするのよ? それにさっきみたいに、意味の分からないことも言ったりするし。毎日一緒にいて、いったい何日経ったと思うの? 魂の同居状態じゃない二人でも、見た目どおりの年齢じゃないことくらいは、もう気付いてるはずよ。もしかすると私と同じで、別の世界の人ってことも、気付いてるかもね》



 二人とは初対面がエロイベントだった。

 あのイベントの後に、『実は中身はオッサンです』なんて正直にいうと、気持ち悪がられると思って、十二歳として接していたんだけど、バレバレだったと……。


 しかしそうすると、俺はこれからどうすれば?



《まあでも、別に良いんじゃない?》


《他人事だと思って》


《今は他人事じゃないわよ。アナタと同居してるからか、アナタへの良い感情も私の力になってることが分かったって、同居して直ぐの時に言ったでしょ?》


《ああ、言ってたね》


《それで今、私に供給されている力を探ると、アイリとリーンと家臣の人が供給源になってるの》


《それで?》


《その供給量は日に日に増加してるんだけど、アイリとリーンは断トツなのよね、上昇の仕方も供給量も。正体を知ってその状況なのよ? 気にすることないじゃない》


《それが本当だとしても、バレたのと自分で言ったのでは……ん?》


《どうしたの?》


《何か匂わないか?》


 トンネルのせいで、中にこもっていた匂いが出てきたんだろうが、なんだこの匂い?


《本当ね。流石は童貞、よく分かったわね》


《ばっ!? 童貞は関係ないだろ?》


《あるわよ。私は何度も嗅いできたから、ちょっと気付くのが遅れたけど》


《どういうことだ? いったい何の匂いだ?》


《これは女の子の匂いだけど……急いで中に向かった方が良いかもしれないわね》




 ★★★




 女の子の匂い。

 それがどういう意味か分からなかったが、急いだ方が良いと言われ、意を決してトンネルの中へと入った。


 世界樹に覆われているから、当然トンネルを進んで行けば真っ暗になるんだが、流石はエルフ・アイ!


 夜目が利くどころじゃない程に鮮明に中の様子が分かり、無事帝都へ辿りついたが……。



《何だこれ? これが女の子の匂いってことかよ!》


 エルフの視力で詳細に分かる帝都の状況に、驚くしかなかった。


 濃い匂いが立ち込める帝都内には、無数の細い枝が延び、その先を追っていくと、掌位の大きさの赤い花が咲いているが、こんな異常な花は見たことがない。


 その花は中心にある雄しべのようなモノで、あちこちで横たわる裸の女の子の穴という穴を、クチュクチュと水音を立てながら犯しているのだから。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ