好き
修学旅行から帰ってきた数日後、シーサーも届いて蒼空くんにお土産を渡しに行った。
そして、修学旅行から帰ってきて1ヶ月が経った。
期末テストは全て帰ってきて明日からは冬休みだ。
皆クリスマス気分で浮かれている。
今の私はその真逆だ。
蒼空くんのお店はクリスマスはいつも以上に大盛況。
ただでさえ、星がついているレベルのレストランなので予約もギチギチに埋まっているらしい。
だから蒼空くんはイブも翌日もお仕事だ。
寂しいか寂しくないかで言えばめちゃくちゃ寂しいけど私も部活あるし、予定が合わないのなら仕方ない。
「あ~、早く春にならないかなぁ」
「なんで?」
親友の真夏が不思議そうに首を傾げた。
真夏は中学の頃からでは唯一の女友達だ。
こんな優しくて可愛い私の親友を落としたのは私の三つ子の弟の翔だ。
ホント、親友の見る目を疑う。
せめて颯なら素直に応援できるんだけどな~。
「春は隣に誰かいなくてもあったかいじゃん。冬は心も体も凍えるけど」
「確かに。けど、葵は彼氏いるじゃん」
「その彼氏は楽しそうにお仕事です。私も予約すれば良かったな~」
ハァ~、とため息をつくと翔がニマ~ッと嫌な笑い方をしてこっちに歩いてきた。
覚めた目で翔を見ると、翔はスマホを私に見せた。
「そんな顔するなら連れて行かないぞ」
「え、待って!蒼空くんのお店!?いつの間に予約したの!?」
「夏休み入る前ぐらいに颯が予約してたんだって」
「うっそ。」
急いで荷物を持って颯のクラスに行った。
「さすが颯!行動がイケメン!ありがとう!」
「うるさい。叫ぶな」
「ごめんごめん」
いや、けどやっぱ颯がモテる理由分かるわ~。
高校生でこんなこと出来たらモテるよね?普通。
蒼空くんに会えないとしても、蒼空くんの働いてるお店って1回行ってみたかったんだよね。
「てか、お金はどうするの?私、そんなにお小遣い持ってないよ?」
「父さんがクリスマスプレゼントとして出してくれるって。その代わり、デートしてくるってさ。」
「だと思った」
今年のクリスマスも最高の1日になりそう。
ウキウキで体育館に向かった。
その日の部活はいつも以上に集中してたと思う。
顧問の先生にもめちゃくちゃ褒められたし。
部活が終わっていい気分のまま昇降口に行って靴を履き替えているとバスケ部の川崎柳が息を切らして走ってきた。
「葵!」
「はい?」
「好きだ」
「………ごめん。てか、ここで言う?」
「モヤモヤしてんのしんどいからさ。じゃあ、用事それだけだから。またな!」
「はあ、」
柳は笑って走って帰っていった。
私も颯も今起きたことの理解に少し時間がかかった。
「ビックリした~」
「マジでな。けど、柳らしいな」
「そうだね」
3日後。クリスマス当日。
お兄ちゃんは昨日、莉久姉とデートしたからその分、今日はバイトがあるらしい。
午前中に部活が終わって家に帰ってきた。
新しくフォーマルなワンピースを買ってそれを着ていくことにした。
颯と翔も少しフォーマルな服を買ってもらった。
まあ、来月末にお母さんの弟(つまり叔父)の結婚式に参加するために買ったんだけどね。
髪型はお団子にしてまとめた。
下ろしたかったけど、ちょっと癖毛の髪だからご飯食べるときは邪魔なんだよね。
颯と翔はワックスを使って軽くセットして、コートを羽織ってバス停に向かった。
「ヤバい、めっちゃ楽しみ!」
「俺はマナー間違えないかが心配」
「昨日勉強しただろ?」
「………そうだな!」
バスに乗って駅まで行って電車に乗った。
クリスマスだからか人が多かったけど、なんとか座ることが出来た。
「イタリアンってピザとか出んの?」
「他は知らないけど、蒼空くんのとこはないよ」
私も気になって1回訊いたことあったなぁ。
そんなことを思っていると目的の駅に着いた。
イブニングディナーなので5時に予約してて、今は4時半になったところだからまだちょっと早いな。
「時間潰すついでにちょっと雑貨屋さん見ていかない?」
「そうだな」
「その前にツリーの前で写真撮ろうぜ」
近くにいた人に頼んで写真を撮ってもらった。
お母さんに送ろっと。
写真をお母さんに送って雑貨屋さんに入った。
蒼空くんへのプレゼントとしてエプロンを買った。
蒼空くんのお店に着いたのはちょうど5分前だった。
緩い坂の上にあるから町の景色が見えそうだ。
お洒落な扉を開けて店内に入るといい匂いがした。
「お名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「17時で予約した長谷川です」
「はい。3名でご予約の長谷川様ですね。お席にご案内します」
コートを預けてから席に案内してもらった。
窓際の席だったから街明かりがすごく綺麗に見えた。
フルコースを頼んで喋っていると蒼空くんがやって来た。
蒼空くんは私たちの座ってる席の一席挟んだ隣の席の人と喋っていた。
「今日の料理も美味しかったよ。さすが小鳥遊くんだね」
「ありがとうございます。小野田先生」
「すっかり君のファンになってしまったよ」
「光栄です」
蒼空くんのあんな嬉しそうな顔初めて見た。
そうだよね。嬉しいよね。私もコーチとか先生に褒められたら嬉しいもん。
蒼空くんはすごいなぁ。
………すごいな。
「蒼空兄すごいな」
「マジでな」
「私じゃ全然釣り合わないね。天の上の人みたい」
苦笑いを浮かべると颯も翔もなんとも言えない顔をした。
いつも私と蒼空くんが釣り合わないって言ってるくせに私が言うと気まずそうな顔するのやめてよね。
料理を食べ終えてお会計に行く前に颯がウエイトレスさんに何か話して頷いて席を立った。
私も翔もついていってお会計をしてお店を出ると、颯は坂を下らずに駐車場の方に向かった。
「駅、こっちじゃないよ。いつの間に方向音痴に」
「なってねえよ」
「じゃあなんで駐車場来てんの?」
「俺が頼んだ」
声のした方を見ると蒼空くんが腕を組んで立っていた。
驚いて翔の後ろに隠れると蒼空くんは少し不満そうに頬を膨らませた。
「彼氏見てその反応はよくないんじゃないのか?」
「だって、今日蒼空くんは仕事だって言ってたし。偽物かもしれないじゃん!」
「本物だ。18時までで交代なんだよ」
「え、そうだったの?」
蒼空くんはハァー、とため息をついてこっちに歩いてきた。
颯と翔は顔を見合わせてその場を離れていった。
「釣り合わないって?天の上の人って?こっちは釣り合うために頑張ってんだけど。葵が世界行くとか言うから並べるように努力してんだけど。葵に釣り合わないって言われたら意味ないんだけど」
「………ごめん」
「今から俺とデートしてくれたら許す」
「喜んで!」
蒼空くんの車の助手席に座った。
駐車場を出てしばらく走った。
どこ行くつもりなんだろ。
考えているうちにだんだん眠くなってきた。
さっき、お腹いっはい食べたからかな?
* * *
「すー、すー」
隣から寝息が聴こえてきた。
チラッと見ると葵が気持ちよさそうに眠っていた。
無防備だな。他の男の前でそんな顔して寝てたら襲われるぞ。
「釣り合わない、天の上の人、か。」
~~~~~
1年前の夏。
颯から電話が着た。
『蒼空兄!俺と葵、シングルと混合ダブルスでインハイ出るんだぜ!』
「そうか。頑張れよ」
『おう!』
夏休みは練習が忙しいと聞いて帰るのはシルバーウィークに変えた。
8月半ば、シングルの結果葵は3位で颯は2位、混合ダブルスでは優勝したと聞いた。
俺は、高校まで弓道をしていて本気でインターハイを目指していた。
けれど、インターハイに出場できたのは俺が高3になったときだけでせっかく葵たちが応援に来てくれたのに優勝を逃した。
だからか、そんなすごい結果を修めた葵と颯に会うのが少し気まずかった。
結局、11月になるまで実家に帰れなかった。
もちろん、葵たちの誕生日もだ。
俺が高3のとき、葵に告白されて少し幼馴染みという関係の枠組みから離れてきていた。
けど、本当にこのまま葵と付き合っていいのか分からなかった。
葵からは付き合おうなんて言ってこないし、俺はただの専門学生だから釣り合わないと思ってた。
11月。久しぶりに会った葵は知らないうちに大人びていた。
葵から距離を取っていたのに、葵の変化を一番早く知りたいと思った。
葵を独り占めしたいと思った。
だから、七菜波さんと渉くんにある約束をした。
葵と再会した夜、個室のある飲食店に2人を呼び出した。
『こんな夜に呼び出したりしてどうした?』
『悪い。けど、2人に話があって』
『………蒼空、何か飲む?』
『いや、まだ俺未成年なんだけど』
七菜波さんはあ、そっかと笑ってビールを頼んでいた。
『で、話って』
『多分知ってると思うけど、俺葵が好きなんだ』
『うん。知ってる』
『見てりゃ分かる』
ですよね。
『それがどうした?』
『葵と付き合う許可がほしいです』
『そう。葵には?』
『まだ。明日言おうと思ってて』
七菜波さんと渉くんは顔を見合わせて考える仕草をした。
その顔がなんだか少し嬉しそうに見えたのは気のせいだろう。
自惚れそうになった自分に言い聞かせていると渉くんがニヤニヤ笑いながら俺の肩に手を置いた。
『あんまり口出ししたくないんだけどさ、葵は俺らの大事な娘なわけよ。だから、飽きてホイホイ捨てられんのは困るんだよな』
『………はい?』
『なあ、蒼空。幼馴染みだからって何でもかんでも信用されてると思うなよ。俺にとっちゃ、お前はかわいい娘に近付く男のうちの1人だ』
渉くんは顔は笑っているけど目は笑っていなかった。
正直、素直に賛成してくれると思っていた。
七菜波さんにも渉くんにも気に入られていると勘違いしていたから。
渉くんなんてゲームをしたり、父さんと3人で釣りに行ったりしてたし。
これまでの自分の勘違いが恥ずかしくなったけど、今はそれより許可をもらうことが先だ。
たとえ葵に告白して上手くいったとしても、結局は許可をもらわないといけない、と思う。
『分かりました。葵が18歳になるまで手は出しません。キスも口にはしないように耐えます』
『もし、破ったら?』
穏やかな口調で訊いたのは七菜波さんだ。
確かに、口で言うのは簡単だ。
別れるのも無責任だ。
『どうしたら、いいですか?』
『まあ、責任取ってもらうしか無いわね』
『そうだな』
『責任?』
命を絶つ、とかか?
いやいや!物騒すぎるわ!
さすがにそれはないか。
『手っ取り早く結婚してもらおうかしら』
『結婚!?』
『約束を破ればの話よ。それぐらいの覚悟を持てって言ってるの』
七菜波さんの声は柔らかいのにどこか棘を感じた。
大事な娘のことだから当たり前か。
『なんだ?約束守る自信がないのか?それとも、それだけの覚悟を持てるほどは葵を好きじゃないのか?』
『葵を好きなのは本気です。だから、約束も守ります。もし約束を破ったら責任も取ります。お願いします。葵と付き合うのを許してください』
椅子から立ち上がって七菜波さんと渉くんに向かって深く頭を下げた。
渉くんは首に腕をまわして笑った。
『今さらそんなかしこまるなよ。恥ずいからさ~。まあ、葵にフラれたら慰めてやるから安心しろ』
『フラれない………はず』
『自信ないのかよ。大丈夫だ。蒼空はいい男だ。俺が認めたんだから』
『虫扱いしたくせに』
腕を振り払って椅子に座った。
七菜波さんは笑いながらメモ帳に何かを書いていた。
まさかと思って覗くと契約書と書かれていた。
『蒼空、印鑑ある?』
『家には』
『じゃあ、名前と印鑑よろしく。こっちで保存しとくから。あと、結婚の話は葵にしないでね』
『そうだな。葵が知ったら蒼空が襲われるかもしれないからな』
『それはさすがにない』
七菜波さんも渉くんもそうか?と首をかしげていた。
* * *
あれ?寝てた?
目を覚ますと辺りはイルミネーションでライトアップされた木が並んでいた。
「あ、観覧車」
「乗るか?っていうか、乗るつもりで来た」
「そうなの?」
「好きだろ?」
「うん。好き」
頷くと蒼空くんはすぐ側の駐車場に車を停めて観覧車の列に並んだ。
そういえば、蒼空くんと2人で観覧車乗るの初めてだな。
ちょっと緊張する。
「次だな」
「うん」
ゴンドラに乗ってスタッフさんにドアを閉めてもらった。
ゴンドラ内は結構広くてエアコンも効いていた。
そういえば中学のときに習った短歌で観覧車の短歌あったな。
私にとっては一生の思い出、君にとっては何気ない1日の出来事ってやつ。
せめて、3日くらいは覚えててほしいな。
なんてバカなことを考えていると蒼空くんが紙袋から可愛くラッピングされた何かを取り出した。
「葵、クリスマスプレゼント」
「ありがとう。開けていい?」
「ああ」
紙袋持ってたからプレゼント用意してくれてるんだろうなって気付いてた。
私も紙袋持ってるから蒼空くんも気付いてるだろうけど。
ラッピングのリボンをほどいて中身を取り出すと両手サイズのくまのぬいぐるみが青いバラを1輪持っていた。
めちゃくちゃ可愛いし、嬉しい。
けど、蒼空くんがどんな顔で買ってくれたかを想像すると顔がニヤける。
「青いバラの花言葉って夢を叶えるらしいから葵にちょうどいいと思って。けど、本物の花だと枯れるから造花にしたけど」
「ありがとう、蒼空くん。一生大事にする」
「一生は言いすぎだろ」
蒼空くんは苦笑いをしたけど嬉しそうだ。
「私からもクリスマスプレゼント」
「ありがとう」
蒼空くんは紙袋からエプロンを取り出した。
何が欲しいか分からなかったから蒼空くんに似合いそうなカッコいいエプロン見つけたからそれにしたんだけど。
私が着てほしいだけなんだよね。
蒼空くんはというとエプロンと一緒に入っていたあるカードを見て首を傾げていた。
「バンドマッサージ券?」
「あ!取り出すの忘れてた!返して!」
立ち上がって蒼空くんの右手に手をのばすとひょいっと避けられた。
「なんでハンドマッサージ?」
「………調べたら料理する人は手を使うことが多くて疲れるって書いてたから、お母さんと美久ちゃんに練習させてもらったの」
「いつまで?」
「……年末」
「わかった」
蒼空くんは笑って私を抱きしめた。
あ~、なんかもう、一生キスなんてしなくていいかも。
そう思うぐらい蒼空くんの腕の中は落ち着きとドキドキが混じり合ってちょうどいい。
って、ん?
「蒼空くん、前より筋肉ついてない?」
「あ~、練習で作った料理自分で食べてたら体重増えてたから筋トレし始めたんだよ」
「ゴリラみたいになっても大好きだからね」
「さすがにそこまでは筋肉つかねえよ」
だろうね。
けど、蒼空くんがガリガリになったら心配だけど力士みたいになってもゴリラみたいになっても大好きだよ。
それに、太ったらその分好きな人の面積が増えるって言うし、筋肉増えてもそれは一緒だよね?
「そろそろ降りないとだな」
「ホントだ。蒼空くん、3日は覚えててね」
「なにが?」
「内緒」
蒼空くんの顔を見て笑って向かい側の席に座った。
地上に着いてゴンドラを降りた。
駐車場に行く前に、近くのカフェで蒼空くんにココアを買ってもらった。
一応言っておくけど、子供扱いじゃなくて女の子扱いだからね。
ココアを飲んでから家まで送ってもらった。
家に帰るとお兄ちゃんも颯も翔も帰ってきていた。
お父さんとお母さんからはもうすぐ帰ると連絡があった。
お風呂に入ってあがってくると3人でリビングのテレビを見ていた、のかと思ったら私が蒼空くんから貰ったプレゼントを見ていた。
「あ、それ、蒼空くんからのクリスマスプレゼントなんだよね」
「葵、紙袋の底になんかなんか封筒みたいなのついてるぞ」
お兄ちゃんに言われて紙袋を除くと、封筒が貼り付けてあった。
封筒の色が紙袋の底の色に似ていたからか観覧車の中じゃ暗くて見えなかった。
「なんだろう」
封筒を取って裏返してみると“1人で読め!”と書かれていた。
読めってことは手紙かな?
「読んでくるから部屋入ってきたらダメだよ」
紙袋と封筒を持って階段を駆け上がって部屋に入った。
勉強机の上で封筒を開いて便箋を取り出した。
便箋は綺麗な字でこう綴られていた。
『クリスマスプレゼントに何か特別な物あげたくて、姉貴に相談したんだよ。
そしたら、手紙が一番嬉しいって言われたから手紙にした。
手紙書いたのなんて小学校の二分の一成人式以来で下手だから読み終わったら捨ててもいいから。
実際に書いてみたらめちゃくちゃ出てきたから2つに絞ったけど、俺、普段からあんまり自分の意見言ってないんだなって自覚した。
まず1つ目。俺は未来が読めるわけじゃないから、葵が絶対にバドミントンで世界に行けるなんて言わない。けど、バドミントンが大好きで、体調悪くても素振りするくらい努力してるのは知ってる。これまで葵に嫉妬して、なんか言ってきた奴らを見返してやれ。
2つ目。俺に言われても頼りないと思うけど、葵になにがあってもすぐに駆けつけるから。葵は強いけど、弱いこと知ってるから。泣き虫なくせに泣いてるところを誰にも見られたくなくて我慢してきたの知ってるから。俺の前ならどれだけ泣いてもいいから。見られたくないなら見ないから。だから、絶対に無理するな。
あとは、彼女になってくれてありがとう。
今、声聞きたいかも。
蒼空より』
好きだよ。みたいな甘い言葉が一言も入ってないのが蒼空くんっぽいな。
てか、彼女になってくれてありがとうってどんな顔で書いたんだろ。
想像してみると、可笑しくて、なのに涙が溢れた。
蒼空くんの言葉がいちいち心に響くせいだよ。
涙を拭いて蒼空くんに通話を繋いだ。
『読んだのか?』
「うん。手紙ありがと」
『泣いてるのか?』
「ううん。もう泣いてない。」
『そうか』
「蒼空くん、彼氏になってくれてありがとう」
『どういたしまして』
おやすみ、と笑って通話を切った。
便箋を封筒に入れてくまのぬいぐるみの隣に置いた。
あ、そうだ、このくまの名前考えよう。
蒼空くんに貰って、青色のバラを持ってるから“スカイ”にしよ。




