第7話
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「あなたもこの世界に飛ばされたんですね。私も同じなんです。もっとも私は一週間前ですけど」
な、なんですと~~!これは詳しくこの世界のこと教えてもらうチャンス。そう考えて、ゆっくり話が出来そうな喫茶店を指で指しながら女性を誘う。
「あそこでゆっくり話がしたいのでお茶でもどうですか?」
「えっ?」
ん?なんか反応がおかしい。困ってるから色々聞きたいのに・・
「それって・・ナンパですか?」
しっ、しまったーー!誤解されている。
「ちっ、違うんです!ナンパじゃなくて、この世界のこと色々教えてほしいんです。お願いします!」
そう言い、頭を下げる。だって命がかかってるからね。
「クスクスクス(笑)冗談です。いいですよ。私の知ってることなら教えます」
そう言いながら微笑む美人。
マジ天使だ。
「ありがとうございます!」
お礼を言い、喫茶店に入った。
店内に入ると、中年でヒゲが生えたダンディーなおじさんがコーヒーを入れながら挨拶してくれた。
「いらっしゃいませ。こちらにどうぞ」
そう言われ、向かい合う形で席に着いた。
そう2対1で。
ん?2対1??
「いやいやいや、なんでおじさんが彼女の隣に座ってるの?」
「俺の娘だから」
はい?なんですと??
「もう~、お父さん、心配しなくても大丈夫だから仕事してて!」
そう言われ渋々仕事に戻るダンディーなおじさん。
「娘に手を出したら、殺す!」
そう言い残し、居なくなった。
・・・うん、今のは聞かなかったことにしよう。そうしよう。
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