第6話 架空の世界へ
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~~~ 架空の世界 ~~~
ガヤガヤガヤ
ワイワイワヤワヤ
「・・・ん?」
目が覚めるとそこには大勢の人が賑わい、見知らぬ店が立ち並び、遠くにはお城らしき建物が見える。
「これは・・・よくゲームや映画で見た光景ですな~」
キョロキョロと周りを見渡して辺りの様子を座りながら伺う。
「ってか、あいつこの世界で死ねば現実の世界でも死ぬって言ってたよな~・・・そういう大事な話は最初に言ってよ~!」
突然大声を出したため、周りの視線が集まるが気にしない。
「うん、気にしてもしょうがない・・・よし!」
そう言い、勢いよく立ち上がったその時、
「キャッ!」
「ん?」
誰かにぶつかり、後ろを振り向いてみるとそこには、キレイな顔立ちをした長い黒髪の女性が頭を押さえていた。
「いった~い・・急に立ち上がらないでよ~」
「あっ、すみません。大丈夫ですか?」
どうやら立ち上がった時にぶつかってしまったみたいだ。
「うん、・・・もう大丈夫。それよりもあなたは大丈夫ですか?」
自分のことよりも俺のことを心配してくれるなんて、優しい人だ。それにすごい美人!ここは紳士的に、
「俺は大丈夫ですよ。ケガとかしてないので。」
「そうじゃなくて、地面に座りながらいきなり大声を出すなんて大丈夫ですか?」
あ~~、頭が大丈夫?みたいな・・・ほっとけーー!でも顔には出さない。だって俺紳士だもん。
別に涙なんて我慢してないもん。
「あ~、すみません。いきなりこの世界に来てしまったものですから、動揺してしまい、考え込んでいたのです」
すると、女性は驚いた顔でこっちを見ている。
ん?なんか変なこと言ったかな?
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