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第5話

もし面白いと感じて頂けたなら、感想や評価を頂けましたら励みになりますので、よろしくお願いします。

すると今度は背の高い男が口を開いた。


「春樹様、おめでとうございます」


突然のお祝いに俺の思考も追い付かない。


「・・・どういう意味ですか?」


「このゲームには遺伝子能力が高い限られた人しか参加出来ません。選ばれただけでも幸運なのです。さらに日本政府はゲーム参加者に賞金をお支払いします」


俺は思わず聞き返す。


「賞金?」


「はい(ニコリ)。参加するだけで賞金一億円です。さらにゲームをクリアした者には賞金十億円を差し上げます」


「マジっすか?」


ふたたび質問する。


「マジっす!」


ショックから立ち直った小柄な女性が手を上げながら元気に答える。

あっ、この女性の方がノリが良くて話しやすいと感じた。


背の高い男は再び説明を始める。


「ゴホンッ!・・春樹様、これは名誉なことであり、賞金も手に入ります。もちろん参加しますよね?」


俺は考える。

もちろんゲームは好きだし得意だ。それに独り身で両親もすでに亡くなっており、更に莫大な賞金が手に入るので断る理由も無い。ぶっちゃけアニメやラノベの世界を体感出来るというのも興味深い。


「・・・参加します」


その答えを聞き、背の高い男は満足気だ。


「おめでとうございます。こちらは賞金一億円です。この賞金はすでに調べ済みの春樹様の口座に振り込ませて頂きます。まずはこの薬を飲んで下さい。すると意識のみ架空の世界に転送されます。現実世界の春樹様の身体は、我々が責任を持って管理しますのでご安心を」


俺は薬を受け取る。すでに調べ済みという聞き捨てならない言葉も聞こえたが、今はそれよりも、


「この薬、安全?」

「はい(ニコリ)」

「本当に?」

「はい(ニコリ)」


笑顔を崩さず男は答える。

不安な気持ちはあるが好奇心に負けて、とまどいながらも一気に飲み込んだ。

すると急に意識が遠いのでいく。

薄れいく意識の中で最後に呟いた男の声だけがハッキリと聞こえた。


「クックック(笑)春樹様、健闘をお祈りしております。しかしこれだけは忘れないで下さい。架空の世界で死ぬと現実世界のあなたの身体も死にます。お気を付け下さい」


・・・はっ?今なんて?ダメだ、意識が・・・・

俺はそのまま倒れ込んだ。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

感想・評価・ブックマークを頂けたら幸いです。よろしくお願いします。

次回、いよいよ架空の世界へ突入です!

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