第4話
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眠りにつき始めた頃、人の気配に気付き起きる。
そこには見知らぬ二人組が部屋にいた。
「春樹様でお間違いありませんか?」
背が高い男性が聞いてきた。眼鏡をかけたイケメンで、いかにも 出来る男 という感じだ。
突然のことに驚き、動揺する。悲鳴をあげなかった自分を褒めてあげたい。
いや、褒めるべきだと思う。
「そうですが、あなた方は誰ですか?鍵を閉めたはずなのにどうやって部屋に入って来れたのですか?」
冷静を装い質問する。
「私共は、日本政府から依頼された者です。こちらが名刺になります。・・・部屋に入れた理由は、権力と金の力ですよ(ニヤッ)」
「こわっ!」
あっ、条件反射でついツッコんでしまった。しかし男は気にした様子もなく、説明を続ける
「春樹様。世界的に流行した伝染病は覚えていますね?そこで政府はワクチンを投与するため、全国民の血液を採取し、密かに遺伝子を調べて潜在能力を図る研究を行いました」
「あの伝染病の裏でそんな研究を・・・」
すると今度は小柄でかわいらしい女性が元気に答える。
「政府はその研究で、遺伝子能力の高い者を選びました。それが春樹様なのです」
「ちょっと意味がわからないです」
俺は即答する。いきなり人の部屋に上がり込んでおいて、なにを言っているんだろう?
女性は少しショックを受けながらも丁寧に説明を続ける。
「日本政府はあるゲームの開発に成功しました。そのゲームとは意識のみを架空の世界に飛ばして、実際にゲームを体感出来るというものです。あなたはそのプレイヤーに選ばれたのです」
「ちょっと意味がわからないです」
ふたたび即答する俺。
女性はもう泣きそうである。からかいすぎたかな?
今のうちに冷静に考えよう。
これはよくあるラノベ書籍やアニメの世界を体感出来るということだろうと推察出来る。
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