第21話
綾は説明を続ける
「よっぽど変わり者以外の生産系の人が求める条件があるから教えてあげる。それは、」
「それは?」
「職業のレア度が4以上。または、属性がレアであることよ。それでも生産系のレア度が高い人物は大手ギルドに所属してることが多いから、パートナーが組めるのはレア度1か2の生産系でしょうね。3の人がフリーならラッキーというレベルよ」
おっさんはレア度4だったな。だから結衣さんのレベルが一週間で50まで上げることが出来たのか。
まさかおっさんが優秀だったとは・・。解せぬ。
「戦闘系のレア度1~3の人は大手のギルドに所属することになるけど、最初の内は雑用。運良く武器をもらえたとしても、上納金で手一杯。賞金なんていう分け前ももらえない。まさしく弱肉強食の世界なのよ。レア度1や2の人材は下手したら使い捨てられるわよ。」
マジか~。それはそうだよな。命が掛かっているし、クリア賞金を手に入れるなら当然クリア出来そうなレア度が高い人物を選ぶだろうし。
でも、これで俺が大手ギルドに所属したら、結衣さんと一緒に冒険出来ないだろうしな~。
どうしよう・・・。
落ち込む俺を見て、綾が口を開いた。
「・・・私がアナタのパートナーになってあげてもいいわよ。」
「え?」
「か、勘違いしないでよね!アナタが可哀そうだからなってあげてもいいって言ってあげてるのよ!」
「本当ですか?ってか綾はやっぱり生産系だったんだね。しかもギルドに所属していないフリーってこと?」
「そうよ。大手ギルドに所属したら賞金の分け前が減るじゃない。だから強いプレイヤーを探してたの。本当はレア度5が良かったけど、アナタ頭悪くなさそうだし、私の勘が言ってるの。なにかしてくれそうだと。でも、やるならクリアを目指すこと!約束出来る?」
これは有難い。正直このまま生産系のパートナーを探しても見つけることは難しいだろう。そもそも生産系の人数が少ない上に、俺の職業のランクなどを考えると、この誘いは受けるべきだと思う。ちょっと怖い所あるけど、綾は悪い人ではないと思う。たぶん。
「ハイ!約束します。必ずクリアしてみせます」
綾は真っ直ぐこちらを見つめ、そして微笑んだ。
「契約成立ね。じゃ、携帯を出して。チームの申請を出すわ。」
そう言われ、携帯を取り出す。
(プレイヤー名:綾 からチームの申請が届いています。承認しますか?)
(YES) (NO)
俺は(YES)の項目を選ぶ。(ピッ!)
(承認しました。)
「これからよろしくね」
「綾、こちらこそよろしく」
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