第18話
ーーー酒場ーーー
「うわ~~、すごい人の数。・・・帰りたい」
俺は昔からあまり人混みは好きではない。だって周り知らない人ばっかりだよ?どんな人がいるかわからないし、人殺しがいるかもしれないんだよ?怖いじゃん。
辺りを警戒しながらカウンターに向かい、席に着く。
「いらっしゃい。」
店主が声を掛けてくれた。お酒は付き合いで飲むくらいで、あまり好きではない。なのでアイスコーヒーを注文することにした。
「アイスコ・・」
「テキーラですね!ありがとうございます」
「いや、アイス・・」
「テキーラ、一丁!」
すると店員が全員で、
「「ありがとうございます!」」
・・・駄目だ、聞いてくれない。アイスコーヒーがなぜテキーラになるんだ?バカなの?ねぇ、バカなの??
「ヘイ!テキーラお待ち!」
待ってねーよ!っと言いたい所だが、我慢。
だって俺大人だもん。これがこの世界の流儀かもしれないしね。
・・・ふぅ~、飲んでみるか
「(ゴックン!)ゲホゲホッ!」
「お客さん、美味しそうに飲みますね。ありがとうございます!」
・・・いや、あまりにもアルコール度数がキツくて咳き込んでるよね?俺涙目だよね?マジでバカなの??死ぬの?
「あんた、そんな酒も飲めないで、よく酒場になんて来れるわね」
急に後ろから声が聞こえてきたので振り向いた。そこには、小さな女の子が立っていた。
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