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第15話

おっさんがこの世界について詳しいのは、事前にしっかりプレイヤーから情報収集をしていたからだろう。


「この世界の仕組みを理解出来ない奴は、すぐに戦闘系を選択するから生産系の奴が圧倒的に少ないんだ。だからチームを作れない奴は戦うことも出来ないって訳だな。本当は危険な戦闘を俺がやり、結衣に生産系をしてほしかったが、こればかりは運だったからな」


なるほど。仕組みはわかった。わかったからこその問題が・・・


「おっさん、俺このまま一人なら・・・」

「素手とその薄い服で戦わないといけないってことだな。ま~、間違いなく死ぬが」

「・・・・・」

「・・・・・」


沈黙が続く。


「お父さ~ん!数々のご無礼をお許しください!そしてどうか、私めに装備を~アイテムを~お恵み下さい!」

「誰がお父さんだ!・・・全く。俺がどれだけ必要かわかったか。本当ならお前を敏腕営業マンにして大金を稼いで、結衣の安全の為に強い装備やアイテムを買ってやるつもりだったんだ。それを無視して話も聞かずに戦闘系を選択しやがって」


!そうだったのか。おっさんのこと誤解してたみたいだな・・・。


「お父さん、強制は良くないよ。私は春樹さんと一緒に冒険出来る方が嬉しいし。実は一人って心細かったんだよね・・」


結衣さん、優しすぎます。マジ天使様に見えてきた。

でも、マジでどうしよう。おっさんは結衣さんの装備やアイテムを買うだけでも大変だろうし、強くなれば更にお金かかるよな・・。このままじゃ俺、町の外に出れない・・。


「まずは、春樹さんに協力してくれる生産系の人を探そう。でも当然クリアしてくれそうな人と組みたがるから見つけるのは大変だと思うよ。知り合いがいれば一番良いけど。例えば、レア度の高い職業の人とかランキング上位の人なら向こうから話があると思うけど・・・春樹さんのレア度だと中々・・」


そこが問題ですよね。どうしよう・・・ん?ランキング??


「結衣さん、ランキングってなんですか?」

「あ、ごめんね。今から説明するね。プレイヤーにはランキングが付けられてるの。詳しい基準はわからないけど、運営がランキングを決定してるみたいで、毎日更新されてるよ。因みに私が来てから一週間、ランキングの1位と2位は変わらないけどね」


それを聞き、携帯を操作してみる。



ランキングトップ3


1位  れん

2位  くろ

3位  桜子さくらこ



「私はまだ会ったこと無いけど、プレイヤーキラーがいるみたいなの。噂では{闇の軍団}と名乗っていて、相手を瀕死の状態まで追い込み、金銭やアイテムを強奪し、殺したりもするみたい。その組織は闇属性が多く在籍していて、リーダーはランキング2位の黒って人だと言われてるわ」


だから結衣さんは闇属性を嫌がってたのかな?


「この世界で死ねば現実の世界でも死ぬんだろう?聞けばそいつらは、笑いながら人殺しをしてるってことだ。」


たしかにおっさんの言う通り。一体なんの目的でそんなことを・・・今は考えてもわかるはずもないか・・・。


ここまでお読み頂きありがとうございます。

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