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第14話

「結衣さん、この世界にきて一週間ですよね?なのにレベル高くないですか??」


そう、これが一番の疑問。そんなに簡単にレベル上がるものなのか。


「あ~、これには秘密があって。実はお父さんのおかげなの」


ん?お父さん??お父さんって、あの顔面凶器のヤクザで性格が悪いことしか取り柄が無いあのおっさんですか?


「お前、また俺の悪口思ってるだろう」

「いやだなぁ~。僕が悪口なんて言う訳無いじゃないですか~、ハハハッ」

顔面凶器のヤクザめ!

(ドカッ!)


「す、すみませんでしたぁ~」


はい、殴られました。


「もう~お父さん!春樹さんが人の事悪く言う訳無いでしょ!怒るよ?」

「!ち、違うんだ結衣。こいつは本当に・・」

「お父さん!」

「ご、ごめんなさい!嫌いにならないで下さい!・・お、お前も殴って悪かったな。許してくれ」

「もう~、全く!春樹さんごめんね。お父さん昔から人様に迷惑ばっかりかけるの。でも本当はすごく優しいんだよ」

「あ、謝らないで下さい。俺なら全然大丈夫なので」


その結衣さんの真っ直ぐな瞳、心が痛いです。だって悪口思ってたもん。


「そ、それで!おっさんのおかげってどういう意味ですか?」

「あ!それはね、お金に関係してるの。さっき戦闘系以外の生産職は大金を稼ぎやすいって説明したよね。逆に言うと戦闘系はお金が稼ぎにくいの。ゲームみたいにモンスターを倒してもお金はもらえないから」

「えっ?なら戦闘系はどうすればお金を稼いで、武器やアイテムを買うんですか?」

「それはね、この世界には宝箱が存在するの。ほとんどがボスのような強力なモンスターを倒さないと手に入らないんだけどね」

「でも、武器やアイテムが無いとボス倒せないですよね?」


素手で蜘蛛やムカデを殴りたくないです。想像するだけで鳥肌が!


「そう!そこが大切なの。モンスターを倒すための装備を買うお金が無い。お金を稼ぎたくてもモンスターを倒せない。そこで必要になってくるのが、お父さんみたいな生産職なんだよ。生産職の職業はモンスターを倒せない。でもお金は稼げる。戦闘系はモンスターを倒してクリアを目指せるけどお金は稼げない。そこで戦闘系と生産職系の協力が必要になるわけだよ」

「つまり、戦闘系がクリアを目指して賞金を山分けにするから、生産系はこの世界でお金を稼ぎ武器やアイテムや食事などを用意して渡す。ってことですか?」


すると今度はおっさんが答えてくれた。


「その通り!だから俺がお金を稼いで結衣の装備やアイテムを買い、結衣はそれを使ってボスを倒す。良い武器やアイテムは高額だが、その分強くなれるから経験値が高いモンスターも倒しやすいってわけだ」


結衣さんとおっさんはすぐにチームを組めたから、レベルを上げれたってことか。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

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