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第13話

よかった~。水か風が出たら悲惨だったから。出来れば光がよかったけど、滅多に出ないらしいし問題無いですね。


「わ~、よかったね♪」

「面白くない!お前の存在価値は俺を笑わすか、俺のために働くかだろ。つまらん!」


おい、待ておっさん!俺の存在価値を勝手に決めるんじゃない。このおっさんマジで・・・


「やる気か?」

「すみませんでしたぁーー!」


忘れてた。いい加減心を読むの止めて頂きたい。わりとマジで。それよりも気になることが・・


「ところで、結衣さんの職業と属性は何ですか?」


すっかり自分のことで頭がいっぱいで、結衣さんのこと俺何も知らなかった~


「私はね~、あっ!せっかくだから赤外線機能も試してみようよ。ここのボタンを押して相手に向けると情報が読み取れるよ」


さすが結衣さん。何から何まで教えて頂き感謝しかありません。マジ天使!それに比べて、このおっさんは・・


「あ?」(ギロリッ)

「なんでもございませんです!」


あっ、ビビッて日本語が変になってしまった。

気を取り直して携帯の赤外線ボタンを押して結衣さんに向けてみる。

(ピッ!)


音と共に画面には(スキャン完了)の文字が出てきた。それをクリックしてみると


プレイヤー名:結衣

レベル:50

職業:★★★★☆  白銀の天使

説明文:回復魔法と攻撃魔法を両方扱える数少ない職業。細剣も扱えるため、前衛・後衛どちらも対応可能。

得意技:シークレット(本人のみ認証可)

属性:光


「・・・ん?」

「えっ?春樹さん、どうしたの??」

「職業も属性もレア度高くない?」

「・・・テヘッ(恥)」


マ、マジかぁー!運良すぎでしょ~。結衣さん、あなたは神に愛されてるんですか?あ、天使みたいに可愛いからか。うん、納得。


「す、すごいですね」

「昔から運だけは強くて」


運かぁ~。そういえば俺は昔から運悪かったからな~。会社のビンゴ大会とか当選したことないし。

それよりも気になることがあったので聞いてみることにしよう。


ここまでお読み頂きありがとうございます。

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