006話 2人はなぜそんなに強いのか
「FirstSecondって本当に強いんだな........」
「は?お前っ何言ってんだっ‼︎TOP10の下位よりあきらかにTOP3は実力が格上なんだよっ‼︎強くなかったらFirstSecondなんて呼ばれたりしねぇよ!!」
と、このようなヒソヒソ声が聞こえてくる。
って、おい⁉︎筒抜けなんだが⁉︎ま、それはさておき....
「トウカ。授業免除の件、頼んだぞ。────まさか嘘.......ではないよな?」
「いや〜まさかね〜(苦笑)」
トウカが言った。
「嘘ではないですよね?」
澪が黒い笑みを浮かべながら言った。
「は.......はい...........」
こんな空気の中で、全くもって空気を読まなかった生徒が約1名。
「そういえば、霞月兄弟ってなぜそんなに強いのか?」
「えっと.......?」
あれ?誰だったっけ?
「あ、俺は輝乃宮 和翔ってんだ。ランキングは現在6位、よろしくな!」
「ああ、よろしく。
それで『なぜそんなに強いのか』だったかな?それは......」
「「それは......?」」
皆がごくり、と喉をならす。
そう、それは
「これだよ」
そう言って銃.......みたいなのを3つ取り出した。
「これは、〈F-01〉と〈R-02〉と〈O-03〉。
それぞれ隠しミッションあって、それを全てクリアすれば貰えるんだ。
隠しミッションだから教えられないけどね。」
と、澪が説明をする。
「この3つを揃えるとステータスが大幅に高くなって、称号に〔超越者〕が追加されるんだ。」
僕がそう付け足す。そしたら、皆が納得したように、
「へぇ〜〜。」
と、相槌をうっていた。
そういえば....
「ところで、トウカの“Thirdを引退した理由、まだ聞いてないんだけど。」
「あ〜それはですね〜
単純に飽きたからですね〜」
トウカが言った瞬間、絶句した。
確かに単純だけれども!!
ちょっとそれは無いんじゃないかな..........聞いて損した。
理由が、しょうもなさすぎてショックだったのは皆同じだった。
「...............」
「で....次は何をしたらいいかな?」
沈黙の中、声を挙げたのは現在のThird、ツバサ.......神宮寺 翼だった。
「えっ普通にスルーされた⁉︎」
トウカはスルーされたことにより、少し精神ダメージを負ったようだ。
「で、どうなんだ。」
「あ〜特にないですね〜」
「はぁ〜〜。やっぱり.....」
ツバサが天を仰いだ。
「で.....では、自由時間ですね〜」