004話 FROにて実力確認
部屋に帰ったので、早速[データ保存用端末]を本体にさしてログインした。
現れたのは、見慣れた風景。数秒後...澪がログインしたようなので、冒険者ギルドに向かった。ギルドが集合場所らしい。
「あっ、零くんだっ」
「あ、ほんとだ。」
「澪くんも来たね〜」
生徒達がざわついている。
「二人とも来たことだし実力を見せてもらいま〜す。」
と、先生が言った瞬間
「嫌」
「面倒くさい」
僕達が同時に言った。
「え、え〜〜.....。じゃ...じゃあ、やったら授業免除可n...」
「「やります」」
「「「「即答⁉︎」」」」
「ん?先生....誰かと似ている気が────って」
「ああ‼︎5年前の...〔トウカ〕かぁ、久しぶり〜。」
澪がそう言ったら、先生が気まずそうに頷いた。
生徒達も驚いたようで、
「「「「え⁉︎えぇぇぇぇ⁉︎⁉︎⁉︎生花っち“幻のThird”だったの⁉︎⁉︎」」」」
と、目を丸くしていた。
「あ〜あ。隠してたのに...。そうだよ。私が“Third”だよ。」
うん。て...あれ?何故Thirdを辞退した?────よし、聞こう。
「トウカって何故“Third”を辞退したのだ?」
「それはまた後で言いますよ〜〜。ではさっそく実力を見せてもらいましょうか〜。依頼はどれにしましょうか〜〜〜」
と、トウカが言った。話をそらしたな....まぁいいが。
「ん。じゃ、これで。」
そう言ってSSランクの依頼書を手に取った。
「あ、周りに被害は出さないでよね〜、兄さん。」
「わーってるよ、澪。ところで澪は決まったのか?」
「うん、これ。」
澪はSランクの依頼にしたようだ。
「「もう....ツッコんでも無駄だ.....」」
Sクラスの人達は悟った。