003話 遊戯学園
僕達は、新しい制服を身にまとい学校へと向かっている。
その学校は『遊戯学園』という。その名の通りゲームを学ぶ学校だ。
詳細は知らん。
全く知らん。
なぜなら、調べることが面倒くさかったからだ。
理由はすごくしょうもなかった。
□◆□
「はい、みなさ〜ん。今日は、転入生を紹介しま〜す。」
桃色の髪に三つ編みをしている人、先生がそう言った瞬間、生徒達が静かになる。しばらくして、
「生花っち!男ですか?女ですか?」
「男だよ〜。しかも双子だよ〜。」
「あ、生花っち。Lvは??何Lv?」
どうやら先生は、生徒から「生花っち」と呼ばれているらしい。
「それは本人に聞いてね〜。」
先生はニコニコしながら言った。
「「「え〜〜〜〜〜⁇」」」
と、うなだれている生徒を放りっぱなしにして先生は話を続けた。
「では、入って来て下さ〜い。」
そして僕達双子は、教室に入って、ホワイトボードに名前を書いた。
「霞月 零といいます。気軽に「零」とでも呼んでください。」
「霞月 澪といいます。僕も気軽に「澪」と呼んでくださいね。」
と、僕達が言った。
「ということで、質問がある人は質問してね〜。」
先生がそう言ったら、
「はいはいはい‼︎何Lvですか?」
早速質問がきた。
「僕は1496Lvで、澪は1356Lvだ。」
と、僕が答えると、生徒達は驚いて、
「「「レ.....Lv1000超え⁉︎」」」
「そうだよ。」
と澪を答えた。
「もしかして....お前ら.....ま......まさか.....あの.....“|FirstSecond”の.....〈Rei〉と〈Mio〉....か.....?」
「「正解。」」
「「「え...え〜〜〜〜〜⁉︎」」」
コホン、と、先生が咳ばらいをすると、
「え〜これから授業を始めるので、寮にある自室に戻ってログインしましょうか〜。では、解散‼︎」
はーい、と言いながら、生徒達は解散し始めた。
ちなみに、寮は僕────零が802号室で、澪が803号室だった。