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002話 転入早々遅刻しそうです!
『ということがあってその双子は、無事地球に着いた後二年。二人はゲーヲタになっていたのである。
しかも、ただのゲーヲタではない。二人はあるゲームで世界に名を轟かせていたのだ。
そのゲームは、「FRO」という。
FROは、世界の最新技術で開発された「VRMMOゲーム」である。
一応説明しておくが、「VRMMO」とは仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲームの事である。
そのVRMMOは、視覚や聴覚だけではなく、五感全てが再現されている。
まぁ、VRの話はこれで終わり。これからが本d...』
「「って、なぜ僕達がナレーションみたいなのをさせられてるんだよ‼︎」」
「ちょっと待て、澪。これはさせられているのではない......
これは僕達が勝手にやっていただけだ。」
「なん.....だ....と.....?」
「まぁ、そんなことはどうでもいい。学校、遅刻するぞ。」
「あ、え⁉︎もうこんな時間⁉︎」
「とにかく、早く。走るぞ!」
「あ、ちょ、ちょっと待って兄さん‼︎」
「いくら待てと言っても時間は待ってくれないぞ、澪。」
そう言って双子は家を出て行った。