部活week
翌日
朝から訓練そして、学院に向かう。学院に行くと
「おはよう。マルク」
「おはようございます。ライル先輩」
「昨日の部活は楽しかったよ。シグルソン教官の教えがあんなに分かりやすいなんてね。凄かったな。ここがダメなところで、ここをこう直せばって教えられて、残って訓練したよ。いい訓練になった」
「ありがとうございます」
「感謝されることはないよ?まぁマルクらしいか。今日はリネア様の教えとマルクの新たな魔法理論だよね。特に魔法理論は学ばないと、領に戻って領民に教えられるようにならないとね。教育改革に関わるなら、今日は勉強になる。ああ放課後がこんなに待ち遠しいのも久しぶりだよ」
「ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです」
「ああ、また後でよろしくね」
「はい」
そしてライル様と別れ、教室に向かう。
「おはよう、アレス、レオナ、マーク、ルーナ」
「「「おはよう」」」
「おはようございます」
「ルーナ、今日はよろしくね」
「はい。よろしくお願いします」
「はあ、早く放課後にならないかな」
「マーク、ライル様にさっき会ったけど、同じこと言っていたよ」
「そうか。そうだよな」
「ああ」
「席についてください。今日もホームルームを行います」
「はい」
「では連絡事項はないので、出席を取っていきます。・・・・・・」
・・・・
「はい。全員いますね。では今日も頑張ってください」
「「「「「はい」」」」」
「じゃあ、またお昼ね」
「「ああ」」
「ええ、またね」
こうして、魔法学の授業に行く。母上の授業はすでに俺の理論を入れた授業だった。スキルと俺の理論も両方を説明していた。凄いな。スキルを持つものはスキルをちゃんと使えるように。かつ新たな理論でスキルのない魔法を使えるように。そしてスキルのないものも魔法を使えるように。
授業は終わり、昼食を食べ、午後は魔術詠唱研究会の部室に行く。ミリア先輩と今日の共同活動の打ち合わせをして、実践戦闘研究会の部室に行く。そこで、準備を進める。
放課後になって、魔法研究会との活動を始める。いつも訓練所だ。
「では、魔法詠唱研究会との合同活動を始めます。今日はまず、基礎理論をしっかりと試してもらい、その後にリネア先生も含め、新たな理論を試していきます」
皆が期待の目でこちらを見る。魔法を使えない人も多いからな。
「今日の目標は皆が魔法を撃てることです。頑張りましょう。前半の講師は魔法詠唱研究会の部長のミリア・リエニ先輩とルーナリア・アルメニア副部長です。よろしくお願いします」
ルーナとミリア先輩が前に出て説明に入る。
「はい。ここからは私、ルーナリアとミリア先輩が進めていきます。マルクには補助に入ってもらいます。今回の講義は理論の基礎、マナの操作を教えていきます」
「「「「はい」」」」
まずは、理論の基礎をルーナとミリア先輩が教えていく。皆、まじめにメモりながら聞いている。皆実にまじめだ。魔法を使えない部員もいる。そういう人は真面目に聞き、頭を使って聞いている。
「はい。ここまでが理論の基礎です。理論の説明は長いので、今日はここまで。これより先はまた来週行います。では実際に皆さんにマナの操作をしてみましょう」
「「「「はい」」」」
「魔術詠唱研究会のみんなは実践戦闘研究会の部員を補助」
「「「はい」」」」
「では、説明していきます。まずは、先程説明した血流を確認してみます。左手の手首に右手の指三本を当ててください。すると、ドクドクと鼓動を感じます。わからない人は魔術詠唱研究会の部員に聞いてください」
・・・・
みんなわかったようだ。
「では皆さん、わかりましたね。では次、先程も血流を感じてください」
「ああ、二つある」
「あ、わかる」
「ああ」
「ええ、わかるわ」
「早いのが血流、遅いのがマナです。普段のマナの流れは遅いです」
「そうか。これがマナ」
「「「「「おお」」」」」
全員わかったようだ。
「では、次です。次の呪文を言います。・・・・」
どんどんと続く。みんなマナを動かせたようだ。今度はマナを呪文なしで動かすようだ。
・・・
みんな、もう動かせる。ここまでは王宮内のものはすぐにできたようだ。この理論の良さは誰でも簡単にできるということ。子供は難しいかもしれないが、学院に入るくらいの知識があればできるだろう。
「はい、皆さんマナを動かせますね。では手に集めた状態で呪文『………………』
今度は呪文でウォーターボールを行うようだ。早いな。さすがは学院で学ぶ者たちだ。そしてルーナの教え方がうまい。
皆がウォーターボールを出せたようだ。今度は的に向けて撃つ。みんな撃てるようだ。
「ああ、俺が魔法を」
「水魔法ができた」
「スキルの方が簡単だけど、スキルなしの魔法も撃てるなら戦術の幅が増えそうね」
「これは、戦い方も変えられるな。手数が増える。でもマナの量が問題か」
「ああ、マナの量が問題だ。スキルを使い、魔法も使うとマナがな」
「でも、スキル魔法よりマナの使用量は少ないんじゃないかな。いつもより楽」
そうなんだ。俺はわからなかったが、ミリア先輩も、ルーナも言っていた。マナの使用量が少ないと。これは王宮でも言われ、すごいことだと、また騒ぎになったようだ。
「これはまだ『撃てる』という状況です。これからは訓練あるのみです。スムーズに、かつ安定して使えるようになれば、凄いことです」
「そうだな。安定もスムーズさも必要だな」
「ああ。訓練あるのみだな」
と皆が意気込んでいる。いい部活だ。
ライル様が手をあげる。
「質問だが、子供に教えるのは難しいのかな?」
「そうですね。ある程度は学力が必要です。8〜10歳くらいは必要な気がします。今まで通り、それまではマナを増やすのが重要かと」
「そうか。魔法学習はそのくらいから始めるのがいいか。父上にそう提案しよう」
「はい、領内で取り入れるならそれがいいかと」
「わかった。ありがとう。ルーナ」
「はい」
魔術詠唱研究会の講義は終わった。
「では、次はスキルなしの魔法を完璧に扱うための訓練をします。リネア先生をお呼びします」
・・・・母上がいらっしゃる。
「はい。呼ばれて、講義するわ。毎週は難しいけど、月に二回くらいはやるから頑張ってね。来年以降はこの中からマルク理論の教師役が増えることを願っているわ。私は今年限りだから」
「「「「はい」」」」
「じゃあ、マルクは私の手伝いね、じゃあ、やっていくわよ」
そう言うと、みんなが撃っていくのを見て、どこがダメかを細やかに教えていく。皆が少しずつ上手くなっていく。スキルがなかった者も、今や普通に撃てるくらいにはなっている。まあ、まだまだ実践には使えないけど。でもちゃんと撃てる。飲み込みが早いな。
「そうよ。マナをしっかりと集めてから、呪文よ」
「違うわ。マナの操作をしっかりとしないとダメよ。そこを怠れば、呪文に頼っても魔法はダメよ」
「そう、マナの集め方がうまいわね。ちゃんとそれを呪文の後も保つの」
説明やアドバイスがうまい。そうか、こう言えばこうなるか。
・・・・・
「いいわね。みんな撃ち方は良くなったわ。あとは訓練あるのみよ。今の感じを忘れないこと。スキルでも変わらないわ。頑張ってね」
「「「「はい」」」」
「ではこれで終了よ」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
終わった。
「母上、ありがとうございました」
「あら、リネア先生じゃないの?」
「母上、そうからかわないでください」
「しょうがないわね。先帰るわね。まだ色々とあるんでしょ?」
「はい」
「じゃあね。マルク」
「はい」
みんなはまだ残って、訓練を続けるようだ。俺は部室に戻り、ルーナとミリア先輩と打ち合わせ、そして、レオナと打ち合わせだ。今週はとにかく、活動をどうやるかをやって、検討だ。せっかく入ってもらったんだから、楽しんでもらいたい。
今日はかなり疲れた。これから家路について食事して寝る。もう疲れた。
今日も昼は2話投稿です。




