準備は進む。
3日後
今日はシグルソン先生の授業だ。朝から訓練をして、学院に行く。実はもう一つ進んだ話がある。部活の話、これも進めることになった。顧問を誰にしようかという話になり、シグルソン教官に頼めないかと聞くことにした。だから結構緊張している。
「「おはよう。マルク」」
「おはよう、アレス、マーク」
「シグルソン先生に聞くんだろう?」
「ああ、それで緊張しているよ。断られたらどうしようかなと」
「大丈夫じゃないか、マルクなら」
「ああ、他の生徒なら門前払いだろうけど、マルクならね」
「ああ、一番弟子だろう」
「どうかな。別に師弟関係を結んだわけじゃないしね」
「そうか、ダメならダメで考えればいい」
「そうだね。その時は学院長に頼もう。母上の件で貸しがある」
「ぷっ。本気?」
「ああ」
「こういうことを普通に言うマルクは大物だと思うのは俺が間違いのなのか?アレス」
「いや、マークが正しいよ。普通、学院長に頼むっていう発想はないよ」
「おはよう」
「おはようございます」
「「「おはよう、レオナ、ルーナ」」」
「何の話?」
「部活の話だよ。シグルソン教官に顧問を頼むのが緊張するって話」
「ああ、そうね。ちょっと怖いものね」
「うーん、怖いというより、そういうの嫌いじゃないかな?って」
「そう」
「ただね、聞いてくれよ。レオナ、ルーナ。マルクがシグルソン教官に断られたら、学院長に頼むとか言うんだ」
「えっ?何を言っているの?」
「母上の件で、学院長には貸しがあるからいいかなと」
「そう。そう言われればそうだけど、そういう発想する?」
「ええ、変です。普通はしません」
「そうかな。使えるものは使えばいいと思うんだけど」
「学院長を使えるものって」
何故かみんなが絶句している。良くわからん。こうして話して、レア先生が来て、ホームルームをされて、授業に向かう。講義室件訓練場に入り、体をほぐす。
「マルク、部活作るんだろ?」
「リオル先輩も入ります?」
「いいのか?」
「ええ」
「そうか。兄弟揃って、マルクの部活の先輩になるな」
「そうですね。よろしくお願いします」
「僕も入りたい」
「「俺も」」
「「僕も」」
クリス先輩、シュライ先輩、ラックス先輩、ルクス先輩、ジンダ先輩も入ると言ってくれた。かなりの人数になる。
「お願いします」
「よし、授業を始める。皆、準備はいいか?」
「「「「「「「はい」」」」」」」」
「よし、じゃあ、限界まで走れ」
・・・・・
・・・・・
「よし、いいぞ。そこまで、続いて、素振りを行う。始めろ」
・・・・・
・・・・・
「よし、そこまでだ。少し休憩して組手を行う。マルク以外が二組になれ」
「「「「「「はい」」」」」」
組手の準備なされているシグルソン教官に近づく。
「シグルソン教官、少しいいでしょうか?」
「マルク、なんだ?」
「お時間を取っていただき、すみません。実は武術の部活を作ろうと思いまして、シグルソン教官に顧問をしてもらえないかと」
「なんだ?そこらの部活には入らないのか?」
「スキルのこともあって、入れないんです」
「そうか。わかった。顧問になってやる。部活申請の書類ができたら持ってこい」
「そうですか。もうできています。顧問の先生を探していて、顧問はシグルソン教官にと思い。先生の氏名のところ以外は完成しております」
「そうか。じゃあ、昼飯を食べたら、講義室に来い」
「はい」
それから、授業はいつも通りに組手をシグルソン教官と組み、色々な武器を使って相手をしてもらった。かなり他の武器とも相手できるようになって来た。
「うむ。剣や槍以外の武器への対処方法も学んで来たな。まあ、まだ出来ていないところもあるが、もう少ししたら対応できるだろう」
「はい」
「リオル、お前は・・・・」
とそれぞれの生徒にもアドバイスをしていく。俺の相手をしながら、他の生徒の様子を見てるんだから、余裕がある。俺はまだまだダメだな。
そして授業が終わり、
「リオル先輩、クリス・ルオ先輩、シュライ・ケオル先輩、ラックス先輩、ルクス先輩、ジンダ先輩、部活ができたら、掲示板に部活の紹介が掲示されます。そしたら、入部届を取りに来てください」
「「「「「「ああ」」」」」」
カリウス先輩は今日はお休みだ。どうしたのだろう。
それから、昼食を取りに食堂に行く。
「「お疲れ、レオナ、ルーナ、マーク、ヨークス、ルーイ」」
「「「「「「お疲れ、マルク、アレス」」」」」
「部活の顧問、シグルソン教官が受けてくれるって」
「「「そうか」」」
「あと、2年生のリオル先輩やクリス先輩らも入ってくれるって」
「そうか」
「よかったわね」
「良かったですね」
「ああ、ありがとう」
「私も入っていい?」
「私も入りたいです」
「いいけど」
「そう、良かった」
「良かったです」
「かなりの人数になるな」
「ああ。最初のメンバーは俺とマークとヨークスとルーイとアレスとレオナとルーナだね。7人だけど、すぐに10人を超えるかな」
「ああ。部室はいいとして、訓練場はどうする?」
「それはシグルソン教官に相談して、教官の訓練場を借りれないか聞いてみる」
「そうか。それはいいな」
「ああ」
こうして、昼食をレオナらと食べて、シグルソン教官の講義室に向かった。
「失礼します」
「うむ。入れ」
「はい。シグルソン教官、顧問の許可をいただきに来ました」
「ああ、紙をこちらに」
「はい。あと、部活の活動場所にこちらの訓練場をお借りできないでしょうか?」
「うむ。その方が、俺も都合がいい。それでいいだろう」
「はい。ありがとうございます。では、こちらにお名前をお願いします」
「ああ。・・・これでいいな。何人くらい入る予定だ?」
「はい。現在7人で、あとシグルソン教官の授業にいる6人が入りたいと言っていただいています」
「そうか、俺は何をしたらいい?」
「はい、シグルソン教官には週に何日か皆んなに教えをお願いできますでしょうか?基本的には武術と魔法ありの実践対戦形式の部活にしようと思います」
「わかった。じゃあ、授業の日と週の最初の曜日にしよう」
「わかりました。部活紹介に書いておきます。人数は30名までにしようと思います。それで部活はダブルありにします」
「ああ、後はマルクらが活動しやすいようにして良い」
「はっ」
「まあ、活動しながらルールを固めていけ」
「はい」
「どうだ。もう少し、訓練してくか?」
「いいのですか?」
「ああ、どう指導していくかを考えんといかんしな」
「はい。指導していく形を試しながらでお願いします。なお、メンバーは武術が得意なものだけではないので、お手柔らかにお願いします」
「そうか。まぁ、基礎を基本に、対戦しながら戦い方を学び、それぞれの良さを伸ばすようにしていく形か」
「はい」
2人で色々と試しながら訓練してく、指導の形を決めた。その後は本気の訓練をして、1時間ほどで教官の講義室を出た。そして、生徒会と職員室、学院長室に行って部活の設置許可をもらって、部室を決めた。そして、家路に着いた。
夕食まで訓練して、何とか全て終わらせて、部屋で瞑想していた。
「マルク様、ラルク様がおかえりになりました。お食事の時間となります」
「ありがとう、リリア」
食堂に降りて来た。
「父上、おかえりなさい」
「ああ、ただいま」
「今日もお疲れ様でした」
「ああ。そうだ。マルク、来週の学院の休みに王宮に行く。そこで、陛下とガルドに説明して、その後に実験の被験者に参加してもらう」
「はい」
「うむ。準備をしておけ」
「はい」
「学院はどうだ?」
「はい。新しい部活を作ることになりました。顧問にはシグルソン教官になってもらいました。来週から少しずつ活動していく予定です」
「そうか。それはいいな。頑張るんだぞ」
「はい」
この後、部活のこと、研究のことをまとめ、眠りについた。
翌日からは訓練を中心に、陛下に説明する話を練習していた。




