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結果と反響②


「お疲れ。レオナ、ルーナ、マーク」

「「「お疲れ、マルク、アレス、ヨークス」」」

「こっちはルーイね。ルーイとヨークスも一緒にお昼御飯を食べようってなったんだ。いいよね?」


「ああ。構わない。ルーイかよろしく」

「ええ。ルーイよろしくね」

「ええ。よろしくお願いします」

「ああ。よろしく」


「ねえ、さっきからマルクが部活を作るっていう噂が食堂の彼方此方から聞こえてくるけど、どういうこと?」

「え?もうそんなに噂になっているの?ついさっきだよ」

「ははは。マルク、もう作るしかないな」

「ヨークス、笑い事じゃないよ」


「諦めよう。作るしかないよ。マルク」

「アレス、助けて」

「もう、説明してよね」


「ごめん、レオナ、さっき実技の授業終わりにヨークス達が部活で腕を磨いているっていうから、武術系の部活入りたいなぁと思ったけど、入れてもらえないし、作ろうかなと思いつきで呟いたら、それを聞いていた人たちが噂をし始めたんじゃないかな?」

「そうだな」


「そう、それは噂になるわ。良い意味でも、悪い意味でも、マルクは学院の注目だもん」

「え?」

「気づいてないの?問題ばかり起こしているのに?」

「うん?問題?」


「ぷっ。マルク、本気で言っているのか?」

「え?問題って起こした気がしないけど」


「いや、魔法学の先生を論破して停学になったり、貴族派を退治したり、虐めを返して泣かせたり、リネア様の授業。さらに首席で、課外授業だ。良い意味の問題も含めて話題にことかかないぞ。貴族派にいた時はマルクの話しかしてないとすら思える」

「ルーイ、そんなに話題?」

「ああ」


「ええー?俺って問題児かな?」

「「問題児よ(です)」」

「問題児だ」


「しかも学年1の天才で、一番の問題児っていう一番困るやつだね」

「知らなかった」

「「「「「「ふふ、はははははは」」」」

「笑うのは酷くない?」


「いや、すまん、マルクは天然なんだな」

「そうなんだよ。純粋なんだ。常識が少しね」

「そうだな」


「でも、一緒にいて面白いよ」

「「「ああ」」」


「ふふ。もう離れられないわよ。学院には他にこんな面白い場所はないもの、」

「そうだな。問題を特等席で観れるのか」

「そう」


「最高だな。プライドに縋らずにもっと早く仲良くなればよかった」

「マーク、俺もそう思うぞ」

「そうだな」

何だか納得はいかないが、みんなが仲良くなったからいいか。ただ、部活の件は大変だな。


こうしてみんなで楽しく食べた後は、基礎戦術研究の授業を受け、その後に部室に行く。

「失礼します」

「マルク、こんにちは」

「こんにちは。ミリア先輩」

「うん」

俺は研究をまとめていく。かなり発表できる形になった。後はもう少し実証を増やしたい。ミリア先輩に聞こうかな。


「ミリア先輩、魔法理論の発表の許可を父上にもらいまして、それで、ミリア先輩に実証実験の被験者を紹介してもらえないかと」

「そう、あまりいない。弟ぐらい。あいつは魔法スキルがない」


「そうですか、リオル先輩が。わかりました。今度頼んでみます」

「うん。私も聞いておく」

「ありがとうございます」


他にも実験参加者を探さなくちゃ。

こうして、研究を完全にまとめあげ、明日、ルーナと共有して発表できる形にする。


そして家路に着いた。それから訓練をして、夕食になった。


「おかえりなさいませ。父上」

「ああ。マルク。ただいま」

「おかえり、ラルク」

「ああ。リネア、ただいま」


「マルク、実は相談がある。お前の理論だが、宮廷で協力しようと思う。それと、リネアとメルとエルカも協力者にしてはどうかと思う。そうする事で、聖国も潰しづらいし、王宮も支援できる。そのくらいしとかないとトルネストの二の舞になりかねん。どうだ?」


「お願いします。であれば、宮廷の関係者で魔法スキルのない方にも実験の被験者になってもらえないかと」

「そうだな。それがいいだろう」

「はい。ありがとうございます」


「うむ。これで、だいたいは準備はいいな」

「はい、王宮での実験が決まりましたら、教えください。明日にはルーナと最終の理論のまとめをします。それができたらこっちの準備は完了です」

「そうか。明日、ガルドと相談して決める」

「はい」


「ふふ。マルクは一気に英雄か天才になるわね」

「そうなのでしょうか?」


「この研究の凄さは、ものすごいわ。魔法の使えない者、スキルのない者と言われて苦しんだ人たちが全員、救われるわ。さらに国の力はすごいことになる。魔族の動きが少し、盛んになってきたから、王国ではお祭り騒ぎになるわね」


「そうですか。聖国がどうでしょうか?」

「それは大丈夫そうだ。魔族と聖国の争いがまた起きそうだからな」

「そうなのですか?」

「ああ」


「また、何故そうなったのでしょうか?」

「うむ。聖国が仕向けたところもあるが、魔族国家で中立派だったランブルのトップが変わってな。そいつが魔族の王で魔王と名乗り出した。それにより、周辺国が動き出した。特にリズルと聖国がお互いに牽制しあっている。もともと、停戦中だからな。それが動き出したとも言える」


「そうですか。では魔法を早く開発したいですね」

「ああ。だからな。マルクの理論は重要になる。陛下も支援すると言っている。マルクがよければ、直ぐに支援することになる」

「はい」


あとは、食事をして、楽しく会話して今日は寝た。翌日から授業の後にルーナと理論をまとめ、父上と話した2日後に実験結果と考察を除く部分は出来上がった。


王宮などでの実験を行なって。今までの実験結果と同じならば、考察を直ぐにまとめて発表する。文化祭にと思っていたが、その前に王宮主催で発表という形になる。理論の研究者が俺、協力者にルーナ、ミリア先輩、メル姉、エルカ姉様、母上が連なる。


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